鬼人薬グレートって重複とかのルールどうなってるの?
モンスターハンターで火力を高める定番アイテム、鬼人薬グレート。
ただその効果の仕様って結構謎な部分が多いですよね。
他の強化アイテムと重複するのか、怪力の種や怪力の丸薬、鬼人の粉塵との違い、さらには硬化薬グレートとの使い分けなど、ベストな運用は何なのか気になる所です。
ということでこの記事では鬼人薬グレートの基本的な作り方はもちろん、複雑な重複のルールを分かりやすく解説!
ワールド・アイスボーンやライズ・サンブレイクといった近年の作品から、MHXXや4Gなどの過去作における仕様の違いまでを網羅的に比較。
最新作ワイルズでの効果時間がどうなるかといった気になるポイントにも触れながら、最高率の使い方をまとめました。
鬼人薬グレートの基本と重複のルール
ワイルズでの効果時間と性能
モンスターハンター ワイルズにおける鬼人薬グレートは使用してから30分間、ハンターの基礎攻撃力を+7する効果を持ちます。
この「+7」という数値は攻撃スキルのLv3に相当するというそこそこの値。

ただ防具や装飾品でスキルを組むことなくアイテム一つで手軽に火力を底上げできる点は大きな強みと言えます。
注目すべきは何と言っても効果時間が「30分」という効果時間がかなり長めに設定されてる所。
鬼人薬を使う場面やフリチャレクエストなどタイムを競う場合が多いと思うので、この長めの仕様は嬉しいですね。
ただ近年のワールドやライズでは「力尽きるまで永続」という仕様が続いていたので大きな変更点ではあります。
今後出るかもしれない30分以上の長期戦クエストでは再度使用するタイミングをどこにするかが腕の見せ所になってきます。
また、使用時の効果が適用される場所はフィールド以外にも集会所や各種ベースキャンプがあります。
なのでクエスト受注して出発する前にあらかじめバフをかけておいて出発後は装衣など現地でしか使えないアイテムに時間をかけられます。
ただこれは2025年8月現在の仕様なので一応今後のアプデ次第で変わるかもしれないことは覚えておいてください。
怪力の種、丸薬、粉塵らとの違い
これらのアイテムは鬼人薬グレートと同じく攻撃力を上昇させる効果を持ちますが、効果の持続時間と上昇量、そして効果範囲に大きな違いがあります。
類似アイテムの性能をまとめるとこうなります。
鬼人薬 | 鬼人薬グレート | 怪力の種 | 怪力の丸薬 | 鬼人の粉塵 | |
---|---|---|---|---|---|
攻撃力上昇値 | +5 | +7 | +10 | +25 | +10 |
効果時間 | 30分 | 30分 | 3分間 | 20秒間 | 3分間 |
効果範囲 | 自分のみ | 自分のみ | 自分のみ | 自分のみ | 周囲の仲間とオトモ |
主な用途 | クエスト中の基礎火力底上げ | クエスト中の基礎火力底上げ | 戦闘開始前 エリア移動後の再エンカウント時 | ダウン時や罠にかけた際の集中攻撃 | マルチプレイでの味方全体の火力支援 |
このように鬼人薬グレートは攻撃力アップの数値自体は決して大きくないものの30分という長時間持続が魅力。
なのでクエスト中のベースとなる攻撃力を確保するために使い、戦闘が始まったら怪力の種などでさらに火力を上乗せするのが基本となります。
そしてモンスターがダウンしたり罠にかかったりした最大の攻撃チャンスには効果時間は短いものの絶大な効果を誇る「怪力の丸薬」を使用できればベスト。
マルチプレイであれば全員が効果を受けられる鬼人の粉塵を使うことでパーティー全体のダメージ効率を底上げすることができるでしょう。
アイテム効果の重複ルールを解説
鬼人系アイテムを使う上で気になるのが何がどう重複しているのかという点。
名前も効果も似てますがこの中で重ね掛けすることができるものもあればできないものもあるんですよ。
この重複ルールを知る為にはアイテムごとのグループを理解することが大切。
モンスターハンターにおける強化アイテムの効果はいくつかのグループに分類されており、鬼人系もこれに則っています。
原則として、
「異なるグループのアイテム効果は重複して発動」
「同じグループのアイテムを複数使用した場合は、効果が最も高いもの一つだけが適用」
という仕様があります。
この仕様の中で鬼人薬グレートは主に「薬系」というグループに分類されます。
グループ | アイテム | 特徴 |
---|---|---|
薬系 | 鬼人薬、鬼人薬グレート | 効果時間が長く、力尽きるまで持続する |
種・丸薬系 | 怪力の種、怪力の丸薬 | 効果時間は短いが、瞬間的な上昇量が大きい |
粉塵系 | 鬼人の粉塵 | 自分だけでなく、周囲の仲間にも効果がある |
護符・爪系 | 力の護符、力の爪 | アイテムポーチに所持しているだけで永続的に効果を発揮する |
このルールに当てはめて考えると、例えば「鬼人薬グレート(薬系)」と「怪力の種(種系)」と「鬼人の粉塵(粉塵系)」を同時に使用した場合それぞれの効果は足し算され、その数値分攻撃力が上がることになります。
例:鬼人薬グレート(7)+怪力の種(10)+鬼人の粉塵(10)=+27
こういう計算になります。
一方で「鬼人薬」と「鬼人薬グレート」を両方飲んでも、同じ「薬系」グループに属するため効果が加算されることはありません。
例:鬼人薬(5)+鬼人薬グレート(7)=+7
こういう計算。
後から効果の低いアイテムを使っても高い方の効果が上書きされることはない、という仕様でもありますね。
最も効率のいい組み合わせ
この仕様を考慮して攻撃力バフ系アイテムが色々ある中で最も効率のいい組み合わせを考えるとこうなります。
鬼人薬グレート(7)+怪力の丸薬(25)+鬼人の粉塵(10)+力の護符(6)=+48
最も攻撃力アップの高いアイテムでまとめると合計48もの強化になります。
ただこの中で怪力の丸薬は効果時間が20秒と極端に短いので使う場面は少し難しい所。
これを考慮して使いやすい怪力の種に変更するとこうなります。
鬼人薬グレート(7)+怪力の種(10)+鬼人の粉塵(10)+力の護符(6)=+33
攻撃力は15落ちますが効果時間は種、粉塵が切れる3分間は持続します。
種の効果が残ってる最中でも丸薬を使えば上書きできるので、チャンスが訪れたタイミングで強化すると効率が良くなりますよ。
どうやって作る?
鬼人薬グレートを入手する方法はアイテム調合と支援船からの購入です。
アイテム調合の流れとしてはまず「鬼人薬」を作成、それをさらに強化するという手順になります。
その鬼人薬は「増強剤」と「怪力の種」を調合することで完成。
この増強剤自体も「にが虫」と「ハチミツ」から調合する必要があるため、ナタ君を積極的に使った素材集めが鍵となります。
そして完成した鬼人薬に滋養エキスをかけ合わせることで、鬼人薬グレートが出来上がります。
滋養エキスは護竜セクレトや護竜ドシャグマなど護竜系モンスターから入手できます。
このエキスはナタ君の収集やフィールドで拾うこともできないのでワイルズでも集めるのに苦労するアイテムの一つですね。
その他の入手方法
調合以外にも交易船(支援船)で購入できたりする場合があります。

仕入れの要望を「薬系」に設定しておくとより効率的です。
硬化薬グレートとの明確な違い
鬼人薬グレートと硬化薬グレートの最も大きな違いは上昇させるステータスの種類とその数値です。
鬼人薬グレートがハンターの「攻撃力」を高めるのに対し、硬化薬グレートは「防御力」を高めます。
さらに鬼人薬各種と上昇する数字も異なってるんです。
硬化薬 | 硬化薬グレート | 忍耐の種 | 忍耐の丸薬 | 硬化の粉塵 | |
---|---|---|---|---|---|
攻撃力上昇値 | +15 | +25 | +20 | 1.33倍 | +20 |
効果時間 | 30分 | 30分 | 3分間 | 1分30秒間 | 3分間 |
効果範囲 | 自分のみ | 自分のみ | 自分のみ | 自分のみ | 周囲の仲間とオトモ |
鬼人薬 | 鬼人薬グレート | 怪力の種 | 怪力の丸薬 | 鬼人の粉塵 | |
---|---|---|---|---|---|
攻撃力上昇値 | +5 | +7 | +10 | +25 | +10 |
効果時間 | 30分 | 30分 | 3分間 | 20秒間 | 3分間 |
効果範囲 | 自分のみ | 自分のみ | 自分のみ | 自分のみ | 周囲の仲間とオトモ |
防御力ということであまりバランス崩壊の懸念が少ないのか全体的に大きくアップしています。
丸薬に関しては1.33倍という倍率計算なのでこれから強力な装備が出てくるたび間接的に強化されるでしょう。
そして鬼人薬系列とはカテゴリが違うので重複して使うこともできます。
最も効率いい組み合わせも上で触れたものの鬼人薬を硬化薬にすればOKです。
マカ錬金での入手は可能か?
ワイルズではマカ錬金で入手することは不可能となっています。
ただシリーズによって仕様が異なるので過去作では可能だったものもあります。
結論から言うと『モンスターハンター:ワールド』ではマカ錬金を利用して鬼人薬グレートを生成することが可能でした。
調査ポイントと特定の素材を消費することで直接アイテムを錬金できる仕様で素材集めの手間を省く手段として使われていましたね。
しかしライズおよびサンブレイクではマカ錬金のシステムが護石の生成に特化したものへと変更されたため、アイテムを直接錬金することはできなくなっています。
したがってライズ以降の作品では前述の通り調合や交易船の利用が主な入手手段となります。
ワイルズも今後のアプデで入手できるようになる可能性もありますが、今現在特に難しいというわけでもないのであまり期待はできません。
シリーズ別に見る鬼人薬グレートの効果
上で触れたようにモンハンの世界ではおなじみの鬼人薬グレート。
過去作では少し仕様が異なっており、使い勝手も違っていました。
そんな進化や変遷を見ていきましょう!
ワールド・アイスボーンでの効果
まずはモンスターハンターワールド、そしてアイスボーン。
このシリーズにおける鬼人薬グレートの効果も「基礎攻撃力に+7」するというものです。
ただし一番大きく違うのがその効果時間。
なんとワールド系列では「力尽きるまで」持続する仕様だったんです。
30分以上の長時間クエストでもかけ直しを一切気にする必要がないので気持ち的にかなり楽でした。
さらに食事による攻撃力アップ効果とは別グループとして扱われるため、両方の効果を重複させることが可能という所も。
上で触れたマカ錬金で量産できたので他シリーズみたいに仕様をためらうことなく、気軽に使えるのは嬉しい所でした。
ライズ・サンブレイクでの効果
モンスターハンターライズおよびサンブレイクでも鬼人薬グレートの効果は「基礎攻撃力+7」で、ワールドと同様に力尽きるまで持続します。
重複に関するルールも基本的にワールドの仕様を引き継いでいます。
「薬系」である鬼人薬グレートは「種系」の怪力の種や「粉塵系」の鬼人の粉塵と効果が重複。
調合素材に関してはワールド、ワイルズと違って鬼人薬+アルビノエキスとなっています。
このエキスも滋養エキスと同じく入手しにくく、フルフルからの部位破壊や報酬、交易船で地道に集めるしかありません。
しかもライズ系列ではアルビノエキスを落とすのがフルフルしかいないので護竜系が複数いるワイルズと比べるとより退屈だったかもしれませんね。
MHXXでの効果と仕様
モンスターハンターダブルクロス(MHXX)でも鬼人薬グレートの効果は「攻撃力+7」となっています。
そしてその効果時間も力尽きるorクエスト終了までという昔ながらのものです。
MHXXにおける特筆すべき点は調合では確実に手に入るとは限らないということ。
この時代はまだ調合に失敗の概念があり、鬼人薬グレートは55%の確率で成功となっています。
なので今よりもはるかに面倒な入手アイテムでした。
さらにこの鬼人薬グレートをベースに調合することで「鬼人笛」なるアイテムも作ることができました。
確率で壊れるもののエリア内の仲間の攻撃力を180秒間10上昇という今でいう粉塵としての役割をはたしていました。
あとは食事による攻撃力アップ効果との関係性も。
それ以前のシリーズ(4Gなど)では食事で「攻撃力UP【大】」などを発動させると、同じグループに属する鬼人薬系の効果は無効化されていました。
しかしMHXXではこの仕様が変更され、食事効果と鬼人薬系の効果が重複して発動するように!
これにより食事とアイテムの両方で攻撃力を底上げすることが可能になり、過去作に比べてより高い火力を実現しやすくなったのです。
この仕様変更は後のワールドやライズにも引き継がれていくことになりました。
4Gでの効果と仕様
モンスターハンター4Gにおける鬼人薬グレートの効果はMHXXと同様に+7です。
しかし重複の仕様に大きな違いがあります。
4Gおよびそれ以前の多くの作品では鬼人薬系のアイテムと食事による攻撃力アップ効果は同じグループとして扱われていました。
なので両方を同時に発動させても効果の高い方一つしか適用されません。
具体的な例で言うと、
例1:ネコの攻撃術【大】(7)+鬼人薬グレート(7)=+7
例2:攻撃力UP【中】(5)+鬼人薬グレート(7)=+7
こういった処理になるわけです。
食事でネコの攻撃術【大】を発動させて+7されている状態で鬼人薬グレート(+7)を飲んでも効果は重複せず、攻撃力はさらに上昇しません。
もし食事で攻撃力UP【中】(+5)が発動している場合に鬼人薬グレートを飲むと、効果の高いグレートの+7が優先的に適用されます。
この仕様のため4G時代は食事で攻撃力UP【大】を発動させることができれば、貴重なアルビノエキスを消費する鬼人薬グレートを節約するという選択肢も一般的でした。
結論:鬼人薬グレートの最適な使い方
鬼人薬グレートの仕様などをまとめるとこうなります。
ワイルズでの効果時間が30分になったのはフィールドがシームレスになった影響でしょうね。
クエスト受注せずともモンスターを狩りに出かけられるのでその世界観に合わせた形になった感じです。
とはいえ以前TAや効率いい狩りには必須アイテムなのでぜひ量産していきましょう!