「マリルイって2だけリメイクしないのなんで?」
先日のニンテンドーダイレクトでマリルイシリーズの新作が発表されました。
「とうとう来たか!」と思いつつも飛ばされたあいつが気にかかる所。
なぜかマリルイは2だけ飛ばされて1、3とリメイクされてるんですよね。
なんで2だけ…?と疑問に思ったので色々調べてみました!
この辺りがポイント。
2だけスルーされるのは割と明確な理由があったんです…!
マリルイ2がリメイクされない理由3つ
ということでマリルイ2だけリメイクされない理由は以下の3つ。
開発会社が破産
まずその理由として一番大きいのが開発会社が破産していること。
開発会社が無くなっちゃえばまた新たな開発会社を用意しないといけないからです。
マリオ&ルイージの開発会社は一貫してアルファドリームという所。
ここが2019年に破産手続き開始、20年に法人として消滅しています。
任天堂が元ではあるんですがシリーズ続けて開発していた所が消滅…
こうなるとリメイクされないのもまあわかるかなという所。
別会社を立てて製作を受け継いでいくということもできますがそういうことはしていませんでした。
2の評判が微妙
さらにマリルイシリーズの中でも2の評判が微妙だったということも。
倒産するなら先に売上でそうなシリーズをリメイクしたほうがいいからですね。
マリルイシリーズは現在1と3がリメイクされています。
最後のリメイクとなった3の発売日が2018年。
発売年 | シリーズ |
---|---|
2017年10月5日 | マリルイ1リメイク |
2018年12月27日 | マリルイ3リメイク |
2019年10月1日 | 破産手続き開始 |
時系列整理するとこんな感じ。
2を作ってから3を作ろうと思うと破産が先に来ちゃうんですね。
3の売上が予想以上によくて会社が持つようなら19年に2を作った可能性はありますが…
評判が微妙だった理由はシナリオ
この低評価の理由は主にシナリオと言われています。
キノピオの生命力が吸い取られるちょいグロな演出。
マリオやルイージ、登場キャラの扱いの悪さなど。
「えっ…ちょっとやりすぎじゃね?」
と感じた人が多くいたということ。
そこまで?と個人的には感じてたのでこの評価にはビックリ。
微グロとはいえ問題ある表現があったわけじゃないので考えられる理由としてはこの辺りです。
シリーズ名 | ハード | 売上数 |
---|---|---|
マリルイ1 | GBA | 45万本 |
マリルイ2 | DS | 43万本 |
マリルイ3 | DS | 72万本 |
マリルイ4 | 3DS | 47万本 |
DSと考えればちょっと本数は少ないかな…?という感じ。
でも自作となる3の売れ行きがかなりいいのでそこまで評判は悪くなかった気がするんですけどねぇ。
リメイクをする気がない
そしてアルファドリームの人達にリメイクの意思がないこと。
これは代表の過去の発言から。
アルファドリームは前々から「携帯機一本道で進んできた事を理由にSwitch(据置機)へ移植やリメイクする技術は無い」と表明している。その為、今後同じスタッフによる本作のリメイクが実現する可能性はほぼ無いと言い切っていいだろう。
この発言自体情報元のソースがないので確定ではありません。
ただ実際アルファドリームってマリルイ以外を含めても据え置き機での開発はやってないんですよね。
そういう点ではこの発言の信憑性もあるかなという感じ。
「やらなかったのではなくできなかった」
こう考えると3DSにこだわっていた理由もわかります。
アルファドリームってどんな会社?
ということでそんな経緯があったマリルイ2。
じゃその原因にもなってるアルファドリームってなんなの?
ということで簡単にその成り立ち、歴史も追ってみました。
任天堂にとても近いセカンドパーティ
まず立ち位置としては一環として任天堂のセカンドパーティというもの。
セカンドパーティっていうのはゲームを委託されて開発する会社のことですね。
開発したゲームを見てみると半分以上がマリルイ。
それ以外もほぼ任天堂ハードから発売されています。
ハム太郎シリーズも一部はアルファドリーム。
そんなハム太郎も発売元は任天堂でした。
アルファドリームとしての活動を開始したのは2000年。
元々マリオRPGのディレクターの水野氏が中心メンバーだったこともあって任天堂に近かったんですね。
社長が訊くに出演したことも。
合わせてRPGにも強いということでマリルイ開発会社として白羽の矢が立ったんでしょう。
3D化に適応できず売り上げ不振に
ただそんな同社もスイッチに切り替わる段階で売り上げ不振に。
原因は3D化に適応できなかったからと言われています。
これは上の社長が訊くで自ら告白しています。
正直申し上げますと、
アルファドリームの育ちが2Dのドット絵ということもあり、
社内に3Dの人的なリソースが不足していたためです。
こんな感じで。
当時のマリルイ2でも3Dの表現のみは別会社に委託しています。
この問題が解決することはなかったようで最終作となるマリルイ3リメイクの時にも3Dは別会社でした。
アーゼストという会社が担当。
そもそもマリルイ3リメイクの段階でもうスイッチ発売してたんですよね。
なのにもかかわらず3DSで発売した所に開発力の限界が見えていた気がします。
流石にスイッチでフルドット絵というのは難しかったんでしょうか…
元社員たちは別会社に就職
そんなこともあって元アルファドリーム社員たちはみんな別会社に就職しています。
とこんな感じ。
こちらのファミ通の記事でディレクターなどを務めた藤岡氏などが確認できます。
なので所属会社までは判別できませんでしたが破産後も何かしら仕事はしています。
任天堂に関わってる人も多いので関連会社に行ったのかもしれませんね。
ということでもう去就がハッキリしてるので今更再集結は無理。
核となるスタッフをまた雇いなおして、って可能性はありますがスケジュール調整など難しそうです。
今後リメイクされる可能性はある?
ここまでマリルイ2の境遇を説明してきました。
そこで気になるのはやっぱりリメイクは今後あるのか、という所。
これは「ある!」と個人的に予想してます!
版権は任天堂が保有
まず根拠としてはアルファドリームの版権(の一部)は任天堂が保有してるからです。
これは今年発表された新作があることでわかります。
もしマリルイの版権がアルファドリームにあるままだったら発売は無理ですからね。
リメイクでもない完全新作ということで権利自体は任天堂にあることが分かります。
版権があるということはこれからリメイクする権利も握っているということ。
任天堂のご機嫌次第ですが可能性は十分あるんです!
他のシリーズも配信中
そしてマリルイ2のリメイクに先んじて他のアルファドリームゲームが配信されています。
それがこのマリルイ1。
なんとGBA版だともうすでにスイッチオンラインで配信してるんですね。
これは新作の版権だけじゃなくて過去作全ての権利を握ってないとできないこと。
もちろん2も範囲だと思うのでリメイクは可能ということなんです。
DSなのでスイッチオンラインには来ないと思いますがスイッチそのものに出てくることを期待したい所。
別会社?が他シリーズを開発
そしてその開発ですが新作で別会社が製作してることが判明しました。
まだ開発元は判明してませんがPVもあって発売日も確定してるということでほぼ完成状態。
なので新たに新作を作っていく態勢もすでに確立しているということ。
この製作費が高騰してる時代にこの一本だけのためだけにチームを立ち上げるとは考えにくい…
リメイクや配信での評判が良かったからこそ新シリーズとして継続していく覚悟が決まったんじゃないでしょうか。
【まとめ】マリオ&ルイージ2のリメイクがないのは破産が原因
ここまでをまとめるとこうなります。
マリルイ2だけ毎回スルーされるので今から遊ぼうとするとDSを引っ張り出さないといけません。
2005年まで遡るので中古でも2000円くらいするんですよね。
1はスイッチで配信、3は3DSでリメイクと考えると一番プレイ難易度が高いのが2。
ココだけ抜けてるファンも多いと思うので何とか埋めて欲しい所ですね!