3DSでポケモンバンクってまだ使えるの?
ニンテンドー3DSのオンラインサービス終了に伴いポケモンバンクはまだ使えるのか、それとももう使えないのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
特に過去作の大切なポケモンをSwitchへ移行させたいけれど具体的なやり方が分からない、ポケモンホームとの連携はどうするの?といった疑問が尽きません。
現在、ポケモンバンクの新規ダウンロード販売は停止しておりダウンロードの裏ワザも存在しないため、導入済みの中古3DS本体の価格が高騰しています。
この記事ではポケモンバンクが無料なのか、サービスはいつまで利用できるのかといった基本的な情報から中古本体をブックオフやメルカリで探す際の注意点まであなたの疑問を一つひとつ解決していきます。
ポケモンバンクは3DSでまだ使える?現状を解説

サービス終了後でもまだ使えますか?
はい、ニンテンドー3DSシリーズのオンラインサービスが2024年4月9日に原則として終了した後も、『ポケモンバンク』および『ポケムーバー』は引き続き利用できます。
多くのソフトがインターネット通信を伴う機能を失う中、なぜポケモンバンクだけが例外的な措置を取られているのでしょうか。
その理由はこのサービスが単なるデータ保管庫ではなく過去20年以上にわたるポケモンシリーズの歴史と、最新作を繋ぐ「唯一の架け橋」という極めて重要な役割を担っているからです。
株式会社ポケモンおよび任天堂は、プレイヤーたちが長い年月をかけて育ててきた大切なポケモンという資産を失うことがないよう、最大限の配慮をしています。
このためオンラインサービスの大部分が終了する中でも、この「引っ越し」機能だけは当面の間、維持されることが公式に発表されました。
『ポケモンバンク』の新規ダウンロードは、
2023年3月をもって終了いたしました。すでに『ポケモンバンク』をダウンロード済みの方は、
ポケモン公式サイトより引用
引き続きポケモンのひっこしができます。
これはゲームの歴史の中でも異例の対応と言えます。
通常コンソールのライフサイクルが終わり、オンラインサービスが終了すれば、関連する全ての機能が停止するのが一般的。
これはポケモンというコンテンツがいかに世代を超えて愛されそのデータがプレイヤーにとってどれほど価値のあるものかを物語っています。
ただし、この措置は未来永劫を約束するものではありません。あくまで「猶予期間」と考えるのが適切です。
サーバーの維持にはコストがかかり、セキュリティを保つための管理も必要となるためいずれサービスが完全に終了する日は訪れるでしょう。
公式からも早めに『Pokémon HOME』へデータを移行するよう、繰り返しアナウンスされています。
ではポケモンバンクはもう使えないの?
「サービスは継続している」と聞いても、すべての方が『ポケモンバンク』を利用できるわけではないのが現在の複雑な状況です。
この疑問への答えはあなたの過去の利用状況によって明確に分かれます。
利用できる方
2023年3月28日のニンテンドーeショップのサービスが終了するより前に、ご自身のニンテンドー3DS本体に『ポケモンバンク』と、必要に応じて『ポケムーバー』をダウンロードしたことがある方です。
一度でもダウンロード履歴があれば、eショップ終了後も「再ダウンロード」のリストからソフトを本体に戻すことができ、現在も問題なくサービスを利用し続けられます。
利用できない方
一方で、2023年3月28日の期限までに、一度も『ポケモンバンク』をダウンロードしたことがない方は、残念ながら今から新たに利用を開始することはできません。
eショップという公式の入り口が完全に閉鎖されたため、正規の方法でソフトを入手する手段は、現時点では存在しないのです。
使えるかどうかの判断基準は、「過去に、利用したい3DS本体でダウンロードしたことがあるか」という一点に尽きます。
友人から借りたり、別の本体で持っていても意味はなく、利用したい本体そのものにダウンロード履歴が紐付いている必要があります。
利用料は無料?サービスはいつまで?
はい、現在『ポケモンバンク』の全機能は、完全に無料で利用できます。
本来、このサービスは年間500円(税込)の利用券が必要な有料サービスでした
しかし、その利用券を販売していたニンテンドーeショップがサービスを終了したことに伴い、2023年3月28日をもって無償化へと移行しました。
これまでは年額500円[税込]を支払うことで利用できたが、2023年3月28日9時以降は、無料で利用できるようになる。
ファミ通より引用
これは、決済手段がなくなった後もサービスを継続するための措置です。
これは長年のファンにとっては本当に嬉しい配慮ですよね!
以前は利用券が切れていて整理できなかったポケモンたちも、今なら心置きなく『Pokémon HOME』への引っ越し準備を進めることができます。
そして最も気になる「サービスは一体いつまで続くのか?」という点ですが、これについては「サービス終了時期は未定」というのが公式の変わらぬ見解です。
おそらく、サービス終了を決定する際には、混乱を避けるために数ヶ月から一年程度の十分な告知期間が設けられると推測されます。
しかし、憶測に頼るのではなく、「使えるうちにやっておく」のが最も確実です。
不測の事態に備え、まだ移行を済ませていない方は、可及的速やかに作業を完了させることを強く推奨します。
新規ダウンロードの販売は終了済み
改めて重要な点として『ポケモンバンク』および『ポケムーバー』の新規ダウンロードと販売は、2023年3月28日午前9時をもって完全に終了しています。
これは、親元であるニンテンドーeショップのサービスが終了したことに伴うものです。
そのため、現在eショップにアクセスしても、これらのソフトを検索したり、ダウンロードしたりすることはできません。
「昔ダウンロードしたけど、本体を買い替えてしまった」「SDカードのデータが消えてしまった」といった場合でも、過去にダウンロード履歴のない本体へ再ダウンロードすることは不可能です。
ポケモンバンクを利用するためには、過去にダウンロードしたことのある3DS本体そのものが必須となります。
ダウンロードに裏ワザは存在するのか
「正規の方法がダメなら、何か裏ワザはないのか?」と考える方もいるかもしれませんが、結論としてポケモンバンクを今からダウンロードする裏ワザは存在しません。
インターネット上では非公式な方法が語られることもありますが、それらは本体を不正に改造する行為であり、極めて高いリスクを伴います。
大切な3DS本体や、何より思い出の詰まったポケモンたちのデータを危険に晒すことになるため、非公式な方法には絶対に手を出さないでください。
安全にポケモンを未来へ連れて行くためには、公式で認められた方法を利用することが大前提です。
ポケモンバンク 3DSからの移行と入手方法

ポケモンバンクの基本的なやり方
まずポケモンバンクは3DSの『ポケットモンスター』シリーズのソフトからポケモンをインターネット上のボックスに預けることができるサービスです。
基本的な使い方(やり方)は非常にシンプル。
準備するもの
- 『ポケモンバンク』がダウンロードされたニンテンドー3DS本体
- ポケモンを預けたい3DS用『ポケットモンスター』シリーズのソフト(パッケージ版またはダウンロード版)
この簡単な操作で、最大3,000匹ものポケモンを預けることが可能です。
複数のソフトのポケモンを一つの場所に集約できるのがポケモンバンクの大きな魅力です。
ポケモンホームへの連携について
ポケモンバンクに預けたポケモンを最新作で活躍させるには、Nintendo Switchやスマートフォンで利用できる『Pokémon HOME』(ポケモンホーム)への連携(引っ越し)が必要です。
この引っ越し作業には、ポケモンバンクとポケモンホームの両方を使用します。
また、ポケモンホームの「プレミアムプラン(有料)」に加入している必要がある点に注意してください。
この連携方法はポケモン公式サイトでも解説があるので詳しく知りたい方はそちらも参照。
引っ越しはポケモンバンクからポケモンホームへの一方通行です。
一度引っ越しさせたポケモンを、再びポケモンバンクに戻すことはできないため、慎重に行いましょう。
過去作からSwitchへポケモン移行
過去作のポケモンを最新のSwitchのソフトへ連れてくるための移行ルートは、元のソフトがどの世代かによって異なります。
ここでは、主なルートをまとめます。
元のソフト(世代) | 必要なアプリ/サービス | 移行ルート |
---|---|---|
DS (ブラック・ホワイトなど) | ポケムーバー ポケモンバンク ポケモンホーム | DSソフト → ポケムーバー → ポケモンバンク → ポケモンホーム → Switchソフト |
3DSバーチャルコンソール (赤・緑・金・銀など) | ポケモンバンク ポケモンホーム | VCソフト → ポケモンバンク → ポケモンホーム → Switchソフト |
3DS (X・Y、サン・ムーンなど) | ポケモンバンク ポケモンホーム | 3DSソフト → ポケモンバンク → ポケモンホーム → Switchソフト |
このように、DS・3DS世代のポケモンをSwitchへ連れてくるには、『ポケモンバンク』が中継点として不可欠な役割を果たします。
特にDSのソフト(第5世代)からポケモンを連れてくるには、『ポケムーバー』で一度ポケモンバンクに転送するステップが必要になります。
中古ソフトが高騰している理由
現在、フリマアプリや中古ゲーム市場で「ポケモンバンク・ポケムーバー導入済み」と記載されたニンテンドー3DS本体が、定価を大幅に上回る価格で取引されています。
この価格高騰の理由は非常にシンプル。
前述の通り、ポケモンバンクとポケムーバーは新規ダウンロードが不可能になりました。
しかし、過去作のポケモンを最新作へ連れてきたいという需要は依然として高く存在します。
この「欲しい人はたくさんいるのに、手に入れる手段が極端に限られている」という、需要と供給のアンバランスが、中古市場での価格高騰を招いているのです。
言ってしまえば、ポケモンバンクがインストールされている3DS本体は、もはや「過去と未来のポケモン世界を繋ぐための唯一のチケット」となっておりその希少価値が価格に反映されている状態と言えます。
中古はブックオフやメルカリで探す
これからポケモンバンクを利用するために3DS本体の購入を検討する場合主な入手先はブックオフのような中古販売店や、メルカリ、Yahoo!フリマといったフリマアプリになります。
しかし、中古の本体を購入する際には、「改造品」のリスクに最大限の注意を払う必要があります。価格高騰に便乗し、非正規の方法でポケモンバンクをインストールした改造品が多数出回っているからです。
見た目では判断が難しく、購入してから改造品だと発覚するケースも少なくありません。安全な取引のためにも、見分け方を知っておくことが重要です。
改造品を見分けるポイント
- 出品価格が相場より著しく安い:安すぎるものには裏がある可能性があります。
- 出品者が多数の同種商品を出品している:個人ではなく、業者的な出品者は注意が必要です。
- 本体設定画面を確認する:購入前に出品者に依頼し、本体設定画面の写真を見せてもらうのが有効です。本体のバージョン情報の箇所に「Sys」や「Emu」といった表記がある場合、それは改造されている証拠です。
正規のポケモンバンクは、ニンテンドーネットワークID(NNID)と紐付いています。
商品説明に「NNIDごと譲渡」「初期化しないでください」といった記載があるかどうかも、正規の手段で導入されたものかを見極める一つの判断材料になります。