Steamのゲームのアンインストールってどうやるの?
Steamのゲームで遊ばなくなったものを整理したい、あるいはPCの容量が足りなくなった時にSteamゲームのアンインストールを考えますよね。
でもアンインストールって結構未知なもの。
アンインストールしたらセーブデータは残るのか消えるのか、もしまた遊びたくなった時にゲームの再インストールで復活できるのか、気になる点は多いはずです。
特にMODを導入している場合や復帰の予定がなく、データを完全に削除したい時はどうすれば良いのでしょうか。
実際に試してみてもアンインストールがなぜか終わらない、そもそも処理ができないビジー状態で困っているといったトラブルも起こりがち。
この記事ではそうした疑問や不安を解消し正しい手順と注意点を分かりやすく解説します。
Steamゲームをアンインストールする基本的なやり方

やり方・手順を解説
Steamにインストールしたゲームをアンインストールする手順は非常にシンプル。
基本的にはSteamクライアント内で数クリックするだけで完了するのでPCの操作に不慣れな方でも心配ありません。
まずSteamクライアントを起動しアンインストールしたゲームを持っているアカウントでログインします。
画面左上に表示されている「ライブラリ」タブをクリックして現在インストールされている、あるいは過去に購入したゲームの一覧画面に移動してください。

ライブラリの左側に表示されるゲームリストの中からアンインストールしたいゲームを探します。
ゲームを見つけたらそのゲームタイトルを右クリックしましょう。
するといくつかのメニュー項目が表示されます。
その中から「管理」にカーソルを合わせるとさらに詳細なメニューが展開されるので「アンインストール」を選択します。

最後に確認画面が表示されます。
「このデバイスから(ゲーム名)をアンインストールしますか?」というメッセージを確認し、問題がなければ「アンインストール」ボタンをクリックしてください。
これでPCからゲーム本体のデータが削除されアンインストール作業は完了となります。
セーブデータは残る?消える?
ゲームをアンインストールする際購入した事実やこれまでプレイしてきた大切なセーブデータがどうなるのかは誰もが気になる点。
結論から言うとほとんどの場合、これらのデータが完全に消えてしまう心配はありません。
しかし、操作を間違えると取り返しのつかないことになる可能性もあります。
ここでは、アンインストールによって影響を受ける「購入情報(プレイ権利)」と「セーブデータ」の2種類について、それぞれの扱いを詳しく解説します。
まず最も重要な点として、「アンインストール」と「アカウントから削除」は全く異なる操作であるいうこと。
PCの容量を空けるために行う「アンインストール」は、あくまでPC上からゲームの本体ファイルを削除するだけの操作。
ゲームの購入履歴やプレイする権利はお使いのSteamアカウントにデジタル情報として紐づけられています。
なのでアンインストールした後でもいつでもライブラリから無料で再インストールして再び遊ぶことが可能です。
一方で、「アカウントから削除」という操作はゲームの所有権そのものを完全に放棄すること。
これを実行してしまうとライブラリからそのゲームが完全に消去され再びプレイするにはもう一度購入し直す必要があります。
特別な理由がない限りこの操作を選ぶ必要はありません。
この両者の違いを明確に理解しておくことが後悔を避けるための第一歩です。
項目 | アンインストール | アカウントから削除 |
概要 | PC上からゲームの本体ファイルを 削除する操作 | Steamアカウントから ゲームの所有権を完全に削除する操作 |
データの復旧 | 再インストールすればいつでもプレイ可能 | 再びプレイするには再購入が必要 |
使い時 | PCの空き容量を確保したい場合 | ライブラリから完全に存在を消したい場合 |
それぞれの違いを比較するとこうなります。
セーブデータは残る?消える?
ということでアンインストールしてもゲームの進行状況が記録されたセーブデータはほぼ消えることはありません。
こちらも購入情報と同様に多くのゲームではアンインストールしてもデータが保持される仕組みになっています。
セーブデータの保存場所は主に「Steamクラウド」と「PCのローカルフォルダ」の2種類に分けられます。
Steamクラウドによる自動保存
近年の多くのSteamゲームは「Steamクラウド」という便利な機能に対応しています。
Steamクラウドは、ゲームとプラットフォームが、Steamのホストするクラウドストレージを利用できるようにするものです。
Steam公式Q&A
これはセーブデータをインターネット上にあるSteamのサーバーに自動でバックアップしてくれる機能のこと。
この機能に対応しているゲームであればアンインストールしてもセーブデータは安全に保管されます。
後日、同じPCはもちろん別の新しいPCにゲームを再インストールした場合でもクラウドから自動的にデータが同期され以前の続きからスムーズにプレイを再開できます。
ゲームがSteamクラウドに対応しているかどうかは各ゲームのストアページで確認できますよ。
PCローカルフォルダへの保存
一方、ゲームによってはセーブデータをSteamクラウドではなくPC内の特定のフォルダに保存する場合があります。
一般的な保存場所としてはドキュメントフォルダ内や「C:/Users/ユーザー名/Documents/My Games」といった階層に見つかることが多いです。
これらのセーブデータはゲーム本体とは別の場所に保存されているためアンインストール処理の際に同時に削除されないケースがほとんどです。
ただし、ごく稀にゲームのアンインストーラーがセーブデータもまとめて削除する仕様になっていることがあります。
こうなると何時間もかけて進めた大切なデータが一瞬で消えてしまう可能性があるのでアンインストール前にはバックアップを取っておくと万全ですね
また、セーブデータの場所が分からない場合は「(ゲーム名) savedata location」といったキーワードで検索すると保存場所が見つかることが多いです。
場所を特定したらそのフォルダやファイルをUSBメモリや別のフォルダに手動でコピーしておきましょう。
こうしておけば万が一データが消えてしまってもバックアップから復元できます。
再インストールでいつでも復活可能
上で触れたように購入履歴はSteamアカウントにしっかりと記録されているので簡単な手順でゲームを復活させることができます。
一度アンインストールしたゲームを再びプレイしたくなった場合でも再購入の必要はないわけですね。
再インストールの手順も非常に簡単。
まずSteamクライアントを起動し「ライブラリ」を開きます。
ライブラリには過去に購入した全てのゲームが一覧で表示されているはず。
その中から再インストールしたいゲームを探しクリックしてゲームのページを表示させましょう。
アンインストール済みのゲームページには大きな青い「インストール」ボタンが表示されています。

このボタンをクリックするとインストール先のフォルダ選択などの画面に進むので、あとは画面の指示に従うだけで自動的にダウンロードとインストールが開始されます。
インストールが完了するとボタンの表示が緑色の「プレイ」に変わります。
この状態になればいつでもゲームを起動して以前のように遊ぶことが可能です。
セーブデータがクラウドやPC内に残っていれば中断した箇所からスムーズに再開できます。
空き容量を確保したい時の手法
Steamでよくゲームを購入しているとPCのストレージ容量が圧迫されて新しいゲームをインストールできなくなることがあります。
こういった容量不足問題を解決する最も手軽な方法がプレイしなくなったゲームのアンインストールです。
しばらく遊んでいないゲームやクリアして満足したゲームのデータをPCから削除することで数ギガバイトから、時には数十ギガバイトもの空き容量を確保できます。
これにより新しいゲームをインストールしたりPC全体の動作を快適に保ったりすることにつながるわけです。
もし多数のゲームをアンインストールしても容量が足りない、あるいはどのゲームも消したくないという場合は物理的にストレージ容量を増やす方法も有効。
具体的には外付けのハードディスク(HDD)やSSD(ソリッドステートドライブ)を購入しPCに接続するというシンプルな方法です。
外付けストレージはUSBケーブルで接続するだけで手軽に容量を増やせるのでPC初心者にもおすすめの解決策。
Steamではゲームのインストール先として外付けドライブを指定することも可能となっていますよ。
Steamでゲームをアンインストールする時の疑問と対処法

なぜできない?ビジー状態の対処法
Steamでゲームをアンインストールしようとした際に「デバイスがビジー状態です」というエラーが表示されて処理ができないことがあります。
これは対象のデバイスやファイルが他のプロセスによって使用されているため変更を加えられない状態になっているということ。
主な原因としてはアンインストールしようとしているゲームがバックグラウンドでまだ完全に終了していなかったり、関連するソフトウェアがファイルにアクセスしていたりする場合があります。
また、PC全体の処理負荷が高くリソースが不足している場合にも発生しやすくなります。
この問題に遭遇した場合まずは少し時間を置いてから再度試すのが最も簡単な対処法です。
それでも解決しない場合は以下の手順を試してみてください。
まずは一度Steamクライアントを完全に終了させ再度起動してからアンインストールを試してみてください。
それでもダメならPCそのものの再起動。
PCを再起動することでバックグラウンドで動いていた不要なプロセスがリセットされ問題が解消されることが多くあります。
最後の手段はタスクマネージャーを確認すること。
Ctrl + Shift + Esc キーを同時に押してタスクマネージャーを起動しアンインストールしたいゲームのプロセスが残っていないか確認します。
もし残っていればそのプロセスを選択して「タスクの終了」をクリックしてください。
これらの対処法を試すことでほとんどのビジー状態は解決できるはずです。
いつまでも終わらない時の確認点
アンインストールを開始したものの進行状況バーが進まなかったり、いつまで経っても処理が終わらなかったりするケースもあります。
このような場合もいくつかの原因が考えられます。
まず考えられるのはPCのセキュリティソフトがファイルの削除を妨げている可能性。
セキュリティソフトがゲームファイルの一部を脅威として誤検知し、削除プロセスをブロックしていることがあります。
これを防ぐために一時的にセキュリティソフトを無効にしてから再度試すことで問題が解決するか可能性があるので試してみてください。
次にSteamのキャッシュデータに問題が生じている可能性。
Steamにはダウンロードに関する一時ファイルが保存されているのでこれが破損するとアンインストールなどの処理に影響を及ぼすことがあります。
この場合Steamの設定メニューから「ダウンロードキャッシュをクリア」を実行するとこの問題が解消される場合があるのでこちらも試してみましょう。
それでも状況が改善しない場合はPCを再起動した後にSteamライブラリで対象のゲームを右クリック、「プロパティ」から「ローカルファイル」タブを選択、「ゲームファイルの整合性を確認」を実行してみてください。

これにより破損したファイルが修復され正常にアンインストールできるようになることがあります。
MOD導入済みゲームの注意点
MODを導入してゲームをカスタマイズしている場合アンインストールには特別な注意が必要。
通常のアンインストール手順ではゲーム本体のファイルは削除されますがMOD関連のファイルはPC内に残ってしまうことがほとんどです。
これはMODがゲームの公式な構成要素ではないためSteamのアンインストーラーがそれらのファイルを認識・管理できないからです。
特にSteamワークショップを介さずに外部サイトからダウンロードして手動でゲームフォルダに導入したMODはほぼ確実に残存します。
これらの残ったMODファイルは将来同じゲームを再インストールした際に予期せぬエラーや動作不良を引き起こす原因となり得ます。
そのためMODを導入したゲームをアンインストールする際は以下の対応も併せて行っておきましょう。
まずはSteamのサブスクライブ解除。
もしSteamでMODをサブスクしている場合はアンインストール前に該当ページのサブスクを全て解除しておきましょう。
そしてアンインストール完了後、Steamのゲームがインストールされていたフォルダ(Steam\steamapps\common
内の該当ゲームフォルダ)を確認、フォルダ自体が残っていれば手動で削除します。
これによりMODファイルも一掃できます。
ただ一度MODを導入したゲームを完全に初期状態に戻すのはかなり複雑な作業になる場合もあります。
どうしていいかわからなくなった時の最も確実な方法はアンインストール後にゲームフォルダを手動で削除することなので覚えておいてください。
セーブデータを完全削除する方法
アンインストールじゃなくてセーブデータを完全に削除したい時もあるでしょう。
例えば最初から全く新しい状態でゲームを始めたい時やプライバシー上の理由で記録を残したくない場合などなど。
こういった場合にセーブデータを完全に削除するには手動で保存場所を探し出してファイルを削除する必要があります。
前述の通りセーブデータはSteamクラウドとPCのローカルフォルダの両方に保存されている可能性があるのでそこを探してみましょう。
まず、PC内に保存されているローカルデータを探します。
保存場所はゲームによって異なりますが多くの場合は以下のいずれかの場所に見つかります。
C:\Users\(あなたのユーザー名)\Documents
C:\Users\(あなたのユーザー名)\Documents\My Games
C:\Users\(あなたのユーザー名)\AppData\Local
やRoaming
これらのフォルダ内を該当するゲームタイトル名や開発会社名で検索してみてください。
目的のフォルダやファイルが見つかったらそれを削除。
もし場所が分からない場合は、「(ゲーム名) savedata location」といったキーワードで検索すると情報をまとめているブログなどが出てくるかもしれません。
Steamクラウドデータの削除
ローカルデータを削除してもSteamクラウド上にデータが残っていると次回ゲーム起動時に同期されて復活してしまうことがあります。
クラウド上のデータを削除するのは少し複雑な手順が必要になる場合があるため、まずは対象ゲームのSteamクラウド同期機能を無効に設定することをおすすめします。
ライブラリでゲームを右クリックし「プロパティ」からこの設定を変更できますよ。
Steamゲームのアンインストールについての要点まとめ
ここまでのSteamでDLしたゲームのアンインストール方法についての情報をまとめるとこうなります。
ゲームが溜まってくると容量確保のためアンインストールすることはかなり多くなります。
アプデで更新するタイプのゲームだと次のアプデまでその容量を空けておくという人も多いでしょう。
難しい操作ではないしリスクもほぼないので気軽にアンインストールしてみてくださいね。