壊れた3DS修理したいんだけどゲオってまだやってる?
長年愛用してきた3DSが突然壊れてしまい、どこで修理すればよいかお困りではありませんか。
多くの方が身近な修理店としてゲオやヤマダ電機を思い浮かべるかもしれませんが現在これらの店舗で3DSの修理は行っていないのが実情です。
では任天堂の公式サポートはまだできるのかと疑問に思うかもしれませんが残念ながら公式修理もすでに終了。
できるだけ安い費用で直したい、あるいはリスクを承知で自分で修理に挑戦すべきか様々な選択肢で悩むことでしょう。
この記事ではメーカーサポート終了後の3DSをどこで修理できるのかという問題について専門店のゲームホスピタルのような具体的な選択肢から、修理せずにゲオで3DSがいくらで売れるのかという売却の可能性まであらゆる角度から分かりやすく解説していきます。
3DSの修理、ゲオでの受付状況は?

修繕サービスは行っていない
結論から話すと全国のゲオ店舗ではニンテンドー3DSを含むいかなるゲーム機の修理も一切行っていません。
Q. 商品の修理はできますか
A. 弊社では、修理対応を承っておりません
ゲオ公式HPより
ゲームの販売や買取で非常に身近な存在なので故障した際にも頼れるのではないかと考える方は多いですが、残念ながらその期待に応えることはできないのが現状です。
ゲオが修理を行わない理由
ゲオの主なビジネスモデルは、ゲームソフト・本体、スマートフォンなどの「販売」と「買取」。
そして映像・音楽ソフトの「レンタル」に特化しています。
公式サイトのサービス一覧を見ても、「修理」という項目は存在しないんですよ。
店舗内には修理を行うための専門設備や専門知識を持つ技術スタッフが配置されていないため、物理的に修理対応が不可能なのです。
また、「メーカーへの修理取次サービス」も行っていないため、たとえ店舗に3DSを持ち込んでも、「申し訳ございませんが、当店では修理を承っておりません」と丁重に断られてしまいます。
「中古保証」と「修理サービス」は別物
ここで一部の方が混同しやすいのが、ゲオで購入した中古品に付帯する「中古ゲーム機保証」です。
この保証は購入した商品に万が一、初期不良があった場合に「返金」または「同等品との交換」で対応するというもので、使用中に故障したものを直す「修理サービス」とは全く性質が異なります。
保証期間も購入後のごく短期間に限られており、長年愛用してきた3DSが壊れた、といったケースには適用されません。
この点を誤解していると、店舗で対応を断られてがっかりすることになってしまいます。
以上の理由から3DSの修理を考えたときに最初の選択肢としてゲオを訪ねることは残念ながら時間と労力を費やすだけになってしまう可能性が非常に高いです。
したがって、故障した3DSを直すためには、初めからゲオ以外の方法を探すことが賢明な判断と言えます。
任天堂の公式修理は全モデルで受付終了

ゲオが不可能となれば「任天堂の公式サポートはまだ利用できるのか」という疑問が浮かぶはず。
ただ残念ながらこちらも「不可能」です。
大切な3DSが故障した際最も信頼できるメーカー修理を検討するのは自然なこと。
2025年現在ニンテンドー3DSシリーズの公式修理サポートはすべてのモデルにおいて完全に終了しています。
修理に必要な部品の在庫がなくなりましたので、Newニンテンドー3DS LL本体、ニンテンドー2DS本体の修理受付を終了いたしました。なお、Newニンテンドー3DS本体は2024年8月28日にすでに終了しております。
任天堂公式HPより
任天堂は公式サイトにて2021年3月8日をもって、Newニンテンドー3DS、New 3DS LL、2DS、そしてNew2DS LLを含む、全機種の修理対応を終えたことを明確に告知しました。
この決定の背景には、製品の「ライフサイクル」が大きく関係しています。
長年にわたり多くのユーザーに愛されてきた3DSシリーズですが、最初のモデルの発売から長い年月が経過しました。
これに伴い、修理に不可欠な電子部品などの生産も次々と終了していき任天堂として、安定した品質の修理を提供するために必要な部品の在庫を確保し続けることが困難になったのです。
したがって安心して純正パーツで修理してもらえるメーカーサポートという選択肢は現時点ではなくなってしまったわけですね。
今お持ちの3DSがどのような症状で故障したとしても、任天堂に送って修理してもらうという公式ルートは完全に閉ざされてしまっているのが現状です。
どのハードでもいつかは訪れる現実…
ヤマダ電機に修理を依頼できるのか
ゲオと同様にヤマダ電機のような大手家電量販店での修理を検討する方もいるでしょう。
ですがこちらも3DSの修理を依頼することはできません。
多くの家電量販店が提供している修理サービスは自社で直接修理を行うのではなく、製品のメーカーへ取り次ぐ形を取っています。
つまりメーカーである任天堂が修理受付を終了している以上、その窓口となるヤマていただ電機も対応することができないのです。
流れとしてはこんな感じ。
この状況はヤマダ電機に限った話ではなく、ヨドバシカメラやビックカメラといった他の大手家電量販店でも同様です。
店舗に持ち込んでもメーカーのサポートが終了していることを理由に受付を断られるのでどちらにしても変わらないということですね。
ではどこで頼めばいいのか

メーカーである任天堂や窓口となるゲオ、家電量販店での修理が期待できないとなると一体どこへ依頼すればよいのでしょうか。
現在、3DSの修理を行う場合の主な依頼先は民間の「ゲーム機修理専門店」となります。
これらの専門店はメーカーとは独立して運営されており、独自のルートで修理用の部品を調達しています。
そのためメーカーの公式サポートが終了してしまった古い機種の修理にも対応できる強みがあります。
全国に店舗を展開しているチェーン店から特定の地域で営業している個人経営の店舗まで、様々な形態の修理専門店が存在します。
次の章ではこれらの専門店について、より詳しく解説していきます。
ゲオ以外で探す3DSの修理方法と選択肢

専門店のゲームホスピタルという選択肢
メーカーオフィシャルの修理という道が閉ざされた今、いわば駆け込み寺のような存在となるのが、「ゲームホスピタル」に代表される民間のゲーム機修理専門店です。

全国の主要都市に店舗を構え、豊富な修理実績を持つこれらの専門店はメーカー修理が終了した3DSユーザーにとって最も有力な選択肢になっています。
この辺りがメジャーな店舗かつ2025年でも修理を継続している所です。
全てが全都道府県に店舗を構えてるわけではないですが、主要な大都市にはよく出店してるので調べてみるといいでしょう。
ゲームホスピタルらを利用する大きなメリット
こういった民間の修理専門店には利用者にとって嬉しいメリットがいくつか存在します。
1. セーブデータを消さずに修理できる
最大のメリットは、「セーブデータを保持したまま修理が可能」である点。
メーカー修理の場合、本体の基板交換などでデータが初期化されてしまうケースが一般的でした。
しかし、ゲームホスピタルのような専門店では、故障した部品のみを交換する「パーツ交換修理」が基本のため、長年かけて育てたセーブデータを失うことなく、愛用の3DSを復活させられる可能性が非常に高いんです。
2. 修理のスピードが速い
そして店舗に直接持ち込んだ場合、スライドパッドの交換やボタン修理といった比較的簡単な作業であれば最短で即日、数時間程度で修理が完了することもあります。
数週間単位の期間が必要だったメーカー修理と比べ、格段にスピーディーな対応が期待できるため、「すぐにでもゲームの続きをプレイしたい」という方には大変魅力的です。
3. メーカーが対応しないような故障にも対応
液晶画面の破損や表示不良、反応しなくなった各種ボタン、充電口のぐらつきや接触不良といった一般的な故障はもちろんのこと、「本体が真っ二つに折れてしまった」といった深刻な物理破損の修理に対応しているケースもあります。
メーカーでは修理不可と判断されるような症状でも、修理できる可能性があるのが専門店の強みです。
修理の依頼方法と流れ
利用方法は、主に「店舗への直接持ち込み」と「郵送」の2種類があります。
- 店舗持ち込み:予約の後、来店して査定
- 郵送修理:サイトで申し込みしたのち発送、見積もりの結果がメールで届く
店舗持ち込みの場合ウェブサイトや電話で来店予約をした後、店舗に3DS本体を持参。
専門スタッフが目の前で症状を確認し、修理内容と料金の見積もりを提示してくれます。
内容に納得すればその場で修理を依頼できるという流れ。
郵送修理はどちらかというと近隣に店舗がない方向けのサービスです。
ウェブサイトの申し込みフォームから依頼後、本体を梱包して指定の店舗へ発送します。
本体が到着次第、スタッフから診断結果と見積もりの連絡があり同意すれば修理が開始され、完了後に代金引換などで返送される流れが一般的です。
利用する上での注意点
非常に便利な専門店ですが、利用する前に知っておくべき注意点も存在します。
まず修理に使用される部品はメーカーの純正品ではなく、高品質な互換パーツであることがほとんどです。
また一度でも非正規の店舗で本体を分解すると、以降はいかなる理由があってもメーカーのサポート対象外となります。
もっとも3DSの場合はすでに公式サポートが終了しているため、この点のデメリットは実質的にないと考えてよいでしょう。
これらの点を踏まえてもデータを残したままスピーディーに修理できるメリットは非常に大きい。
ゲームホスピタルのような専門店は愛用の3DSを長く使い続けたいユーザーにとって現在最も頼りになる存在であることは間違いありません。
近くの店舗を探す場合の注意点
ゲームホスピタルのような全国チェーン以外にも、地域に根差したゲーム機の修理店が存在します。
近くのお店に直接持ち込んで相談できるのは大きなメリットですが、お店選びにはいくつかの注意が必要です。
まず大切なのはそのお店が十分な修理実績を持っているかを確認することです。
ウェブサイトの修理実績紹介やGoogleマップなどのレビューサイトで利用者の評判をチェックしましょう。
肯定的な口コミが多いお店は、技術力や接客対応がしっかりしている可能性が高いと考えられます。

次に料金体系が明確であるかも重要なポイント。
修理を依頼する前に必ず見積もりを提示してもらいましょう。
作業後に追加料金が発生する可能性がないか、あるとすればどのようなケースか、事前に確認しておくことで後の金銭的なトラブルを防げます。
多くの優良な修理店では修理した箇所に対して独自の保証サービスを設けています。
万が一、修理後すぐに同じ症状が再発した場合などに無償で再修理してもらえるか保証期間はどれくらいかなどを確認しておくとより安心して依頼できます。
近くの修理店の見つけ方
こういったゲーム修理店を見つけるにはシンプルに検索が一番早い方法。
「住んでる市や県 3DS 修理」と検索すると色々出てくるでしょう。

こちらは世田谷区で検索した結果です。
世田谷区に存在していなくても近隣の市をピックアップしてくれるので一番近い店舗を見つけることができます。
それでも出てこない場合は県や他県の大都市辺りで探してみてください。
費用はいくら?安い方法は?
修理費用は故障している箇所や損傷の度合いによって大きく変動します。
あくまで一般的な目安ですが、民間の修理専門店における料金の傾向が以下のようになります。
修理内容 | 料金の目安(非公式) | 備考 |
---|---|---|
スライドパッド交換 | 4,000円~7,000円 | 最も多い修理の一つ |
各種ボタン修理 | 4,000円~8,000円 | LRボタンやABXYボタンなど |
充電口の交換 | 5,000円~9,000円 | 接触不良や破損など |
上画面の交換 | 8,000円~15,000円 | 比較的高額になりやすい |
下画面(タッチパネル)交換 | 7,000円~12,000円 | タッチ操作の不具合も含む |
水没復旧修理 | 6,000円~ | 復旧成功率や追加部品代による |
※上記はあくまで一般的な相場であり店舗や機種によって料金は異なります。
少しでも費用を安く抑える方法として複数箇所の同時修理を検討するのも一つの手です。
多くの修理店では、2ヶ所以上を同時に修理する場合、合計金額から割引を適用するサービスを行っています。
例えば「スライドパッド」と「Lボタン」の両方が不調な場合、別々に依頼するより一度に依頼した方がお得になるなど。
少し気になる部分があるならまとめて修理してしまうのも手ですよ。
自分で修復する方法と注意点
修理費用を極限まで抑えたいと考えた場合、「自分で修理する」という選択肢が頭に浮かぶこともあるでしょう。
幸いにもインターネット上には「iFixit」のような分解・修理ガイドサイトがあり、交換用の部品もオンラインで入手可能です。

他にはアマゾンなどでも一部販売しています。
いい時代になりましたね~
自己修理のメリット
そんな事故修理の最大のメリットは何と言っても費用の安さ。
業者に依頼した場合の工賃がかからず、部品代と工具代だけで済むため数千円で修理できるケースもあります。
修理自体が好きで、電子機器の構造に興味がある方にとっては、挑戦しがいのある作業かもしれません。
自己修理のデメリットとリスク
しかし自己修理には費用面のメリットを上回る大きなリスクが伴います。
3DSの内部は非常に精密に作られており、専門的な知識や特殊な工具(Y字ドライバーなど)が必要です。
特に液晶画面やボタンなどを繋いでいる薄い「フレキシブルケーブル」は非常にもろく、少し力を加えただけで簡単に断線してしまいます。
一つの部品を交換しようとして、誤って別の箇所を破損させてしまえば、より状態が悪化し、最終的には完全に起動しなくなる「文鎮化」という最悪の事態も起こり得ます。
バッテリーの取り扱いを誤れば、発火や事故につながる危険性もゼロではありません。
これらのリスクを十分に理解した上で自己責任で行う覚悟が必要です。
いくらで売れる?売却も検討
修理費用が見積もりの結果、思った以上に高額になってしまうこともあります。
そんな時は修理を諦めて売却するというのも現実的な選択肢です。
ニンテンドー3DSシリーズは生産が終了しているものの、今なお根強い人気があり中古市場でも需要があります。
ゲオでは本体の状態や付属品の有無によって買取価格が変動しますが、参考となる価格が公開されています。
モデル | 価格 |
---|---|
3DS LL | 12,000円 |
New 3DS LL | 12,000円 |
New 2DS LL | 12,000円 |
New 3DS | 11,000円 |
3DS | 9,000円 |
2DS | 7,000円 |
価格が高い順に並べるとこう。
ただしこれらの価格は箱や説明書、充電器といった付属品がすべて揃っており、本体に目立つ傷がない「美品」の場合の最高買取価格です。
故障している「ジャンク品」の場合は大幅に減額されるか故障内容によっては買取自体が不可となることもあります。
修理に1万円以上かかるのであればいっそのこと正常に動作する中古本体を買い直したり、売却資金を元手に新しいゲーム機の購入費用に充てたりする方が結果的にコスパがいい可能性もありますね。
売却なら買い取りサービスも検討
修理を諦めて売却を考えるなら店舗に持っていくより買い取りサービスが便利です。

このレトログやゲーム王国などがメジャーなサイト。
特に時間がない社会人、修理店売却店が近くにない場合は重宝するでしょう。
中でもレトログは3DSを送る際の送料、手数料が完全無料なのでハードルがかなり下げられています。
そこまで修理にこだわらないのであればこれらを利用するのも手です。

まとめ:3DSの修理はゲオ以外で探そう
ここまでのポイントをまとめるとこうなります。
3DSの修理受付できる店舗もこれから少なくなっていくので、考えてる方は早めにどうぞ!