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PS2は中古で買うのをやめた方がいい?後悔しない選び方

PS2の中古って買うのやめた方がいい?大丈夫?

「昔熱中したPS2のゲームがしたい」と思い立ったものの新品はプレミア価格で手が出ない…

そこで中古品に目を向けている方も多いのではないでしょうか。

ただ中古はすぐに壊れてしまうのではないか、失敗や後悔につながるのではないかという不安がよぎります。

特に壊れやすい型番や薄型モデルに関する情報、ブックオフやハードオフといった店舗での現状など気になる点は多いはず。

そもそも中古のPS2は今でも売ってないのでは、あるいは非常に高い相場になっているのでは、という疑問もあるでしょう。

この記事ではそんなPS2を中古で買うならどこで買うべきか、購入時の具体的な注意点までよくある疑問を全て解消していきます!

ポイント

  • PS2の中古市場における価格相場と現状
  • 故障リスクが低いおすすめの型番と避けるべき型番
  • 実店舗とオンラインでの購入におけるメリットと注意点
  • 購入後に後悔しないための具体的なチェックポイント

PS公式ページ

PS2は中古で買うのをやめた方がいいと言われる理由

ポイント

  • 今もPS2のゲームがしたい!でも新品はある?
  • 中古は高い?現在の相場
  • どこにも売ってないんだけど…
  • 壊れやすい型番は薄型の一部モデル
  • おすすめは最終モデルのSCPH-90000

今もPS2のゲームがしたい!でも新品はある?

PS2の新品は2025年の現在でも売っています。

ただだ今から懐かしい名作をプレイしたいとPS2本体を探し始めると、まず新品の入手がかなり難しいという現実に直面します。

PS2は10年以上前の2012年に全世界での出荷を完了しており、すでに生産が終了してから3世代先のハードも販売しているのが現状。

なので現在市場で「新品」として流通している製品は非常に希少価値の高いデッドストック品です。

これらはプレイ用というよりコレクターズアイテムとしての側面が強く、価格も数万円とプレミア価格で取引されることがほとんど。

新品PS2の価格
新品PS2の価格

なので純粋にゲームをプレイする目的で新品を購入するのはコストパフォーマンスの観点からあまり現実的な選択とは言えません。

一方で、中古品であればまだまだ多くの選択肢が存在します。

もちろん中古には状態のばらつきや故障のリスクが伴いますが適切な知識を持って選ぶことで、手頃な価格で状態の良い本体を見つけることが可能。

このようにPS2のゲームを今から楽しむためには新品より中古品の購入が基本的な選択肢になると考えられます。

中古は高い?現在の相場

そんな中古PS2の価格は、本体の型番、状態、付属品の有無、そして購入する店舗によって大きく変動します。

一概に「高い」とは言えませんが、以前に比べて価格が上昇傾向にあるのは事実です。

中古本体の価格目安

  • 本体のみ:5000円~9000円
  • 一式セット:10000円~15000円
  • 貴重モデル:20000円~

大まかな目安ですが本体のみ(コントローラーやケーブル類なし)であれば数千円程度。

しかしすぐに遊べるように純正コントローラー、AVケーブル、電源コード、メモリーカードなどが一式揃ったセット品の場合、10,000円から15,000円前後が一般的な相場となっています。

特に最終モデルであるSCPH-90000や、状態が非常に良いもの、限定カラーのモデルなどは20,000円を超える価格で取引されることも珍しくありません。

価格が安いものには本体に目立つ傷があったりコントローラーが純正品ではなかったりする理由がある場合も多いです。

そのため単に価格の安さだけで選ぶのではなく商品の説明をよく読み付属品や本体の状態をしっかり確認すると最低限のお金で手に入れることができるでしょう。 

どこにも売ってないんだけど…

とはいってもかなりレトロなゲーム機なのであまり見かけないという人も多いでしょう。

「もう古いゲーム機だから、どこにも売ってないのでは?」

と心配になるかもしれませんが実際そんなことはなく、中古のPS2は現在でも様々な場所で購入することが可能です。

生産終了から時間は経っていますがそれでも全世界で1億5500万台以上を売り上げた大ヒットハード。

主な購入場所としてはブックオフやハードオフといった全国展開している中古ゲーム取扱店やリサイクルショップでしょう。

またAmazon、楽天市場、ヤフオク、メルカリといったオンラインのマーケットプレイスでも個人や専門業者から多数出品されています。

ただし店舗によっては在庫が少なくなってきているのも事実。

特に地方の店舗や小規模なゲームショップでは希望の型番が見つからないこともあります。

オンラインであれば豊富な在庫から探すことができますが実物を確認できないというデメリットも存在します。

このように入手経路は複数存在するため「売ってない」と諦める必要はありませんがどこで探すかによって選択肢の幅は変わってきます。

壊れやすい型番は薄型の一部モデル

中古のPlayStation2を選ぶ際、多くの人が気にするのが「故障のリスク」。

長年にわたり様々なモデルが発売されたPS2にはその設計や製造時期によって特定の不具合が起きやすいとされる型番が存在します。

もちろん個体差やそれまでの使用状況が大きく影響するため一概には言えませんが、購入前にこれらの傾向を把握しておくことでより安心して長く使える一台を選びやすくなります。

壊れやすい型番

  • SCPH-10000系:単純に古い、構造が脆い
  • SCPH-30000系:同じく古い、排熱構造が悪い
  • SCPH-75000以降:動作しない不具合あり

主に注意したいのはこの3種類の型番です。

厚型は10000、30000、50000の3種類ありますがその中の2種類は特に壊れやすいです。

薄型は70000、90000の2種類ありますが70000系の内、75000以降は特に注意が必要になっています。

薄型モデル(SCPH-75000以降)の互換性問題

これらのモデルは「壊れやすい」と直接的に言われるわけではありませんが、一部のゲームソフトが正常に動作しないという互換性の問題が報告されています。

SCPH-75000以降のモデルでは正常に動作しないPS1/PS2用ソフトが存在する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/PlayStation_2

その主な理由はコスト削減と製造プロセスの効率化を目的としたハードウェアの大きな設計変更。

これらのモデルではそれまで別々のチップだったCPU「Emotion Engine」とGPU「Graphics Synthesizer」が一つのチップに統合されました。

この変更により旧来のハードウェア仕様を精密に利用して作られていた一部のPS1およびPS2のゲームソフトが正常に動作しなくなったり、特定の場面でフリーズしたりする不具合が発生するようになったのです。

ただしこの互換性問題の影響を受けるソフトはごく一部。

ほとんどの有名タイトルや人気作は問題なくプレイできるため過度に心配する必要はありません。

しかしもしあなたがマイナーなゲームや特定の周辺機器を使うゲームをプレイしたいと考えている場合は念のため事前にインターネットなどで互換性情報を調べておくとより安心でしょう。

初期厚型モデル(SCPH-10000~18000)の経年劣化リスク

一方で、PS2発売当初の初期型、特にSCPH-10000やSCPH-15000、SCPH-18000といった型番は物理的な経年劣化のリスクが非常に高いです。

これらのモデルは2000年から2001年にかけて製造されたものであり最も古い個体は25年近くが経過しています。

最も頻繁に発生する不具合はピックアップレンズの劣化によるディスクの読み込み不良です。

ゲームディスクを読み取るレーザー部分が寿命を迎え「ディスクを読み込めません」というエラーが頻発するようになります。

また初期型特有の構造的な問題点もいくつか指摘されています。

  • 熱問題: 初期の設計では内部の熱処理が十分ではなく、長時間のプレイで熱暴走を起こしやすい傾向
  • DVD再生: DVDビデオを観るためには、専用のドライバーをインストールしたメモリーカードが別途必要で利便性に欠ける
  • バグの存在: ごく初期のモデルには、メモリーカードのデータを破損させる可能性があるバグが存在したことも報告(後のモデルでは修正済み)。

これらの理由があるのでコレクション目的で探しているのでなく、プレイ目的で初期の厚型モデルを選択するのはなかなかのリスクを伴うと言えるでしょう。

このように中古PS2を選ぶ際には特定の型番が抱える構造的な弱点や経年による劣化リスクを知っておくことが非常に重要。

個体のコンディションを見極めるのは簡単ではありませんが「SCPH-75000以降は互換性に注意」「初期の厚型は読み込み不良のリスクが高い」といった知識があるだけで大きな失敗は避けられるようになりますよ。

おすすめは最終モデルのSCPH-90000

故障のリスクや使いやすさを総合的に考慮した場合、最もおすすめできる型番が薄型PS2の最終モデルである「SCPH-90000」。

このモデルが推奨される理由はいくつかあります。

SCPH-90000のおすすめポイント

  • 新しいので劣化が軽微
  • 使い勝手がいい
  • 薄型でコンパクト

まず第一にPS2シリーズの中で最も新しいモデルであるため単純に経年劣化が進んでいる個体が比較的少ないです。

発売されたのが最後なので製造年が新しく、部品の消耗度も低い可能性が高いわけですね。

第二に使い勝手の良さが挙げられます。

SCPH-70000番台の薄型モデルでは外部にACアダプターが必要でしたがSCPH-90000では電源ユニットが本体に内蔵されました。

これによりコンセント周りがスッキリし、設置や片付けが簡単になっています。

そもそもの形が薄型なので収納や配置場所に最も悩まない型番と言えるでしょう。

ただし90000もSCPH-75000以降のモデルであるため、一部ソフトとの互換性問題は引き継いでいます。

とはいえプレイできないソフトはごく一部で多くのユーザーにとっては大きな問題にはなりにくいでしょう。

PS2中古購入で「やめた方がいい」を避ける賢い選び方

ポイント

  • 買うならどこで買うのがベスト?
  • ゲオの取扱状況
  • ブックオフやハードオフで状態を確認
  • ネット購入で失敗しないための注意点
  • 付属品の有無もしっかりチェックしよう
  • 結論:PS2は中古をやめた方がいいとは限らない

買うならどこで買うのがベスト?

中古PS2の購入場所は主に「実店舗」と「オンラインショップ」の二つ。

それぞれにメリットとデメリットが存在します。

実店舗で購入するメリット・デメリット

ブックオフやハードオフなどの実店舗で購入する最大のメリットは、自分の目で商品の状態を直接確認できる点。

本体の傷や汚れ、コントローラーの使用感などをチェックしてから購入を決められるため「思っていたものと違った」という失敗を避けやすくなります。

また、店舗によっては動作保証が付いている場合もあり、万が一の初期不良にも対応してもらえる安心感があります。

一方でデメリットとしては在庫が限られている点。

特に希望の型番(例えばSCPH-90000)を探している場合近隣の店舗を何軒も回っても見つからない可能性があります。

オンラインショップで購入するメリット・デメリット

Amazonや楽天市場などのオンラインショップは全国の出品者から商品を探せるため、在庫が豊富で希望の型番や特定のセット品を見つけやすいのが最大のメリット。

価格比較も容易で実店舗より安価に入手できる可能性もあります。

しかし、実物を確認できないた、写真や説明文だけでは分からない細かな傷や汚れ、タバコの臭いなどがあるリスクが伴います。

特に内部の汚れになるとレンズがディスクを読み取らなくなり、購入後すぐに故障する可能性も上がります。

このリスクを軽減するためには、出品者の評価や商品の説明文を注意深く読み解く必要があります。

なのでどちらが良いとは一概には言えず、安心感を優先するなら実店舗、品揃えや価格を重視するならオンラインショップ、というように自身の優先順位に合わせて選ぶのがいいでしょう。

ゲオの取扱状況

中古ゲームの売買で広く知られているゲオ。

ただPS2本体の取り扱いについては、店舗によって状況が大きく異なるのが現状です。

現在多くの店舗ではPS3やPS4、Nintendo Switchといった、より新しい世代のゲーム機が売場の中心となっています。

最近ではゲーム自体のt折扱いをやめる店舗も増えてきていて、PS2本体の在庫自体を置いていない店舗がかなり多いです。

もし在庫があったとしても型番を選べるほどの品揃えは期待しにくいかもしれません。

特に人気の最終モデルSCPH-90000番台を見つけるのは難しいでしょう。

ゲオのオンラインストアである「ゲオオンラインストア」でも中古品の取り扱いはありますがこちらも在庫は流動的。

ゲオのPS2在庫
ゲオのPS2在庫

タイミングによっては在庫がない場合も多いためゲオで買いたいという場合は定期的にチェックする必要があります。

ということでゲオにこだわるならまず近隣店舗に電話で在庫の有無や型番について問い合わせてみるか、オンラインストアを根気強く確認するのがよいでしょう。

ブックオフやハードオフで状態を確認

ブックオフやハードオフのような総合中古店は中古PS2を探す上で有力な選択肢となります。

これらの店舗の最大の強みは前述の通り購入前に商品の状態を直接確認できる点にあります。

確認すべきポイント

店舗で本体を選ぶ際には以下の点をチェックすることをおすすめします。

本体のチェックポイント

  • 本体の外観
  • 封印シール
  • 端子部分
  • 付属品

まずは本体の外観を見て大きな傷やへこみ、日焼けによる黄ばみがないか確認します。

そして封印シールも重要。

本体のネジ穴などを隠すように貼られているのが「封印シール」です。

このシールが剥がれているものは過去に内部を分解された可能性があり、おかしな修理がされているリスクも考えられます。

そしてプレイ部分ではコントローラーやメモリーカード、AVケーブルを接続する端子部分にホコリが詰まっていたり錆びたりしていないかを見てください。

最期にセットで販売されている場合、コントローラーが純正品かケーブル類に断線や傷みがないかなども確認しましょう。

また、ハードオフのような店舗では商品に保証期間が設けられていることが多く、購入後の初期不良に対応してくれる場合があります。

保証の有無や期間についても購入前に店員に確認しておくとより安心して購入できます。

ネット購入で失敗しないための注意点

オンラインでの購入は選択肢が豊富で便利ですが実物を見られない分より慎重な確認が求められます。

失敗を避けるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

商品説明文を熟読する

状態評価(「非常に良い」「良い」「可」など)は出品者の主観による部分が大きいため、評価だけを鵜呑みにするのは危険。

むしろ商品説明文の内容を細かく確認することが大切です。

「動作確認済み」と記載されているか付属品(コントローラー、ケーブル類、メモリーカードなど)に何が含まれ何が含まれないのかが明記されているかを確認しましょう。

「タバコ臭あり」「コントローラーのアナログスティックに不具合あり」などマイナス点も正直に記載している出品者は、比較的信頼できると考えられます。

出品者(ショップ)の評価を確認する

商品そのものだけでなく、出品者やショップ自体の評価も必ず確認してください。

過去の取引で「説明と違う商品が届いた」「すぐに壊れた」といったネガティブなレビューが多数付いている場合は、購入を避けるのが無難です。

Amazonで購入する場合は、Amazonが発送とカスタマーサービスを担当する「Primeマーク」が付いている商品を選ぶと、万が一トラブルがあった際の返品や問い合わせがスムーズに進むのでおすすめ。

これらの点を総合的に判断することで、オンライン購入におけるリスクを大幅に減らすことができます。

付属品の有無もしっかりチェックしよう

PS2本体を購入しても、それだけではゲームを遊ぶことはできません。

プレイするためにはいくつかの周辺機器が必須となります。

中古品を購入する際はこれらの付属品がセットに含まれているか別途用意する必要があるのかを必ず確認してください。

PS2で遊ぶために最低限必要なもの

  • PS2本体
  • 電源コード (薄型SCPH-70000番台は専用ACアダプター)
  • AVケーブル (テレビと本体を繋ぐケーブル)
  • コントローラー (DUALSHOCK 2)
  • PS2専用メモリーカード (ゲームのセーブデータを保存するために必須)

中古のセット品では、これらのいずれかが欠けている場合やコントローラーが純正品ではなく互換品であるケースも少なくありません。

特にメモリーカードは忘れがちですがこれがないとゲームの進行状況を保存できないため必ず必要になります。

もし本体のみを購入した場合はこれらの付属品を個別に買い揃える必要があります。

結果的にセット品を買うより高くついてしまう可能性もあるため購入前に総額でいくらかかるのかを計算しておくことが重要。

付属品がすべて純正品で揃っているセットは価格が少し高くても結果的にはお得で安心な買い物になることが多いです。

結論:PS2は中古をやめた方がいいとは限らない

ポイント

  • PS2の新品はプレミア価格で入手困難
  • ゲームを遊ぶなら中古品の購入が現実的な選択肢
  • 中古相場は付属品込みで10,000円から15,000円が目安
  • 中古PS2はリユースショップやオンラインで現在も購入可能
  • 壊れやすいとされるのは薄型SCPH-75000以降のモデル
  • 理由はCPU/GPU統合チップ化による一部ソフトの互換性問題
  • おすすめの型番は電源内蔵の最終モデルSCPH-90000
  • ACアダプターが気にならなければSCPH-70000も良い選択肢
  • 実店舗購入のメリットは現物を確認できる安心感
  • オンライン購入のメリットは豊富な在庫と価格比較のしやすさ
  • 購入時は封印シールや端子の状態をチェックする
  • ネットでは商品説明と出品者評価の確認が不可欠
  • AmazonならPrimeマーク付きがトラブル時に安心
  • コントローラーやメモリーカードなど必須の付属品を確認する
  • 適切な知識を持って選べば中古でも十分に楽しめる

ここまでのPS2と中古の情報をまとめるとこうなります。

PS2は現状中古で手に入れることは珍しいことではありません。

ただ数が多いだけに良いものと悪いものが混ざってるのが難しい所。

上の注意点を見ながら失敗しない個体、そしてモデルを選びたいところですね!

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