PS3のコントローラーはPS4で使えるの?
持っているPS3コントローラーをPS4でも使えたら…と考えたことはありませんか?
PS3コントローラーとPS4の接続について、そもそも使えるのかという互換性から、有線や無線での接続方法など気になることは多いはずです。
いざ繋げてみてもPSボタンが反応しない、ゲーム終了ができないといったトラブルまで色々起こりがちなのがこの2ハード。
同じソニー同士なのに使えないの?それとも自分の方法が間違ってるの?と悩むことは実はあるあるなんですよ。
この記事では長く使っていくうえでの充電なども含めそれらの疑問を解消し、接続方法から注意点まで詳しく解説していきます!
PS3コントローラーをPS4で使う基本情報

PS3とPS4に使える互換性はある?
PS3のコントローラー(DUALSHOCK3)とPS4のコントローラー(DUALSHOCK4)には公式に発表されている互換性はありません。
これはSONYがそれぞれのゲーム機で専用のコントローラーを使用することを前提に設計しているためです。
しかしこれは「全く使えない」という意味ではありません。
実際には特定の機器を使用したり手順を踏んだりすること、PS3のコントローラーをPS4でまたその逆の接続も限定的ながら可能になります。
ただし公式のサポート範囲外の使い方であるためいくつかの重要な注意点が存在。
後述しますが例えば一部のボタンが機能しなかったり、動作が不安定になったりする可能性があるなどなど。
したがって「互換性はないが、条件付きで使用は可能」と理解しておくのが最も正確な表現と言えます。
快適なゲームプレイを最優先するならば基本的には各本体に対応した純正コントローラーの使用がおすすめですよ。
DUALSHOCK3と4のスペックの違い
PS3のDUALSHOCK3とPS4のDUALSHOCK4は見た目だけでなく機能面でも多くの違いがあります。
これらの違いを理解しておくとなぜ互換性があるのかないのかの理解がしやすくなります。
機能 | PS3 (DUALSHOCK3) | PS4 (DUALSHOCK4) |
△/○/✕/□ボタン | 感圧式 | デジタル式 |
START/SELECTボタン | 搭載 | OPTION/SHAREボタンに変更 |
タッチパッド | なし | 搭載 |
ライトバー | なし | 搭載 |
スピーカー | なし | 搭載 |
ヘッドホン端子 | なし | 搭載 |
L2/R2ボタン | - | 指に掛かりやすい形状に変更 |
充電端子 | USB Mini-B | USB Micro-B |
重量 | 約193g | 約210g |
それぞれをまとめるとこうなります。
まず主な違いはPS4コントローラーに搭載された新しい機能。
例えば中央のタッチパッド、コントローラーの状態を光で示すライトバー、内蔵スピーカー、ヘッドホン端子などがそうです。
これらの機能はPS3コントローラーには備わっていません。
また、ボタンの仕様や形状にも変更が加えられています。
DUALSHOCK3の△○✕□ボタンが圧力を検知する感圧式だったのに対し、DUALSHOCK4ではデジタル式に変更されました。
L2/R2ボタンもより指にフィットしやすいトリガー形状へと進化しています。
このように機能が大きく異なるので単純な接続だけでは全ての機能を正常に動作させることが難しいという事情があったんです。
有線・無線での接続方法について
PS3コントローラーをPS4で使う場合、接続方法は有線は可能ですが無線は不可能になっています。
有線 | 無線 | |
---|---|---|
PS3コンをPS4で使う | 〇 | × |
PS4コンをPS3で使う | 〇 | 〇 |
それぞれの互換性を比べるとこうなります。
まずPS3コンを無線(Bluetooth)で直接ペアリングしようとしてもPS4本体がDUALSHOCK3を正式な対応機器として認識しないので登録できません。
有線接続を行うには後述する変換アダプタを介してPS4本体のUSBポートに接続するのが唯一の方法。
この方法であればPS4はPS3コントローラーをUSBコントローラーとして認識し、操作が可能になります。
一方でPS4コントローラーをPS3で使う場合は有線接続と無線接続の両方が可能です。
有線接続は非常に簡単で、DUALSHOCK4とPS3本体をUSBケーブル(Micro-Bタイプ)で繋ぐだけ。
無線接続の場合はPS3の「周辺機器設定」から「Bluetooth機器管理」へ進み、新しい機器の登録を行います。
DUALSHOCK4のPSボタンとSHAREボタンを同時に長押ししてペアリングモードにし、画面に表示された「ワイヤレスコントローラ」を選択すれば登録が完了します。
接続には変換アダプタの使用が必須
前述の通りPS3コントローラーをPS4で動作させるためには、コントローラーの信号をPS4が認識できる形式に変換する「変換アダプタ(コンバーター)」という機器が不可欠です。

このアダプタをPS4本体のUSBポートに差し込み、そこにPS3コントローラーを接続することで初めて操作が可能になります。
変換アダプタは様々なメーカーから販売されており、価格は4,000円から7,000円程度のものが主流。
製品によっては複数のゲーム機に対応していたり、ボタンの配置を自由に変更できるリマッピング機能が付いていたりするものもあります。
ただし変換アダプタを使用しても、全てのゲームで完璧な動作が保証されるわけではありません。
特定のゲームでは動かない、入力にわずかな遅延が発生するといった可能性もゼロじゃないんですよ。
またPS4本体のシステムソフトウェアアップデートによってそれまで使えていたアダプタが突然使用できなくなるリスクも存在します。
これらの点を考慮すると変換アダプタの購入はどうしても使い慣れたPS3コントローラー(特にアケコンなど)をPS4でも使用したい、という明確な目的がある場合に検討するのが良いでしょう。
モーションコントローラーのバージョンの違い
PlayStation Moveモーションコントローラーにも、PS3用とPS4用で互換性の違いが存在するため注意が必要です。
結論から言うと、PS3用のモーションコントローラーはPS4でも使用することができます。
PS VRのゲームなどでそのまま流用することができるんですよ。
ただその逆はできません。
PS4用に販売されている新しいモーションコントローラーはPS3には対応していません。
理由としては主に接続端子がUSB Micro-Bに変更されている点や内部的な仕様の違いによるものです。
そして現在PS3用のモーションコントローラーは生産が終了しているため新品での入手は困難。
もしPS3でモーションコントローラー対応のゲームをプレイしたい場合は、中古品などを探す必要があります。
購入時にはPS3で使える古い型番の製品であるかをしっかりと確認することが大切になります。
PS3コントローラーをPS4で使う時の注意点

PSボタンが使えないという問題
PS4コントローラーをPS3で使用する際に最も大きな制限となるのが「PSボタン」の機能不全。
DUALSHOCK4のPSボタンはPS3本体の電源を入れる際には機能しますが、一度ゲームを起動してしまうとそれ以降は一切反応しなくなるんです。
このPSボタンが使えないとゲームプレイ中にPS3のホーム画面(XMB)に戻ることができません。
またゲームによってはPSボタンの使用を前提とした操作(例:ゲームの中断メニューを開く)が組み込まれている場合もあって、その場合はゲームの進行もできなくなります。
この問題の対処法はPS3の純正コントローラー(DUALSHOCK3やSIXAXIS)をもう一つ用意しておくこと。
DUALSHOCK4をプレイヤー1として使用し、ホーム画面に戻りたい時だけプレイヤー2として登録しておいたPS3純正コントローラーのPSボタンを押す、という運用が必要になります。
結構面倒になるのでこの点はPS4コントローラーをPS3で使う上で特に不便な点と言えるかもしれません。
一部のボタンが反応しない場合も
PSボタン以外にもPS4コントローラーをPS3で使う際にはいくつかの機能が反応しません。
代表的なものは「振動機能」と「モーションセンサー機能」です。
DUALSHOCK4は高性能な振動モーターを搭載していますがPS3に接続した場合ゲーム内で振動すべき場面になってもコントローラーは振動しません。
迫力ある演出やダメージを受けた際のフィードバックなどが得られないのでゲームの没入感は少なくとも減ってしまうでしょう。
さらにコントローラーの傾きや動きを検知するモーションセンサーも機能しません。
PS3のゲームの中には『flOw』や『HEAVY RAIN』のようにこの機能を使ってキャラクターやオブジェクトを操作するものがあります。
これらのゲームをプレイする際はモーションセンサーが正常に動作するPS3純正コントローラーが必須となります。
これらの機能制限を許容できるかどうか、プレイしたいゲームの仕様と照らし合わせて妥協できるかがポイントでしょう。
ゲーム終了の適切な手順とは?
PS4コントローラーを使ってPS3のゲームをプレイしている場合、PSボタンが機能しないため通常の「ゲームを終了する」という操作ができません。
ゲームを適切に終了させるためにはいくつかの代替手段を知っておく必要があります。
最も安全で推奨される方法は前述の通りPS3純正コントローラーを用意しておき、そのPSボタンからゲームを終了させること。
これが最も本体やセーブデータに負担をかけない方法となります。
もし純正コントローラーがない場合は、ゲーム内のメニューからタイトル画面に戻る操作を行ってください。
多くのゲームではOPTIONボタン(PS3のSTARTボタンに相当)からメニューを開き「タイトルへ戻る」や「ゲームを終了する」といった項目を選択できます。
タイトル画面に戻った後、PS3本体の電源ボタンを長押しして電源を切るのが次善の策です。
注意点としてゲームがセーブ中やロード中に本体の電源を直接切るとセーブデータが破損する危険性があります。
必ずオートセーブのアイコンなどが表示されていないことを確認してから本体の電源を操作するようにしてください。
PS4本体でPS3コントローラーは充電できる?
PS3コントローラー(DUALSHOCK3)をPS4本体のUSBポートに接続して充電することは可能。
USBの規格は下位互換性があるのでPS4本体(USB 3.0)のポートにPS3コントローラー(USB 2.0/1.1)を接続してもちゃんと充電されます。
ただここで一つ重要な注意点があって、それが使用するUSBケーブルの種類です。
PS3コントローラーの充電端子は「USB Mini-B」という形状。
一方でPS4コントローラーの端子は「USB Micro-B」なので形状が全く異なります。
ということでPS4本体に付属しているケーブルではPS3コントローラーを充電することはできません。
PS3本体に付属していたケーブル、もしくは別途上で触れたような「USB Mini-B」端子を持つケーブルを用意する必要があります。
ケーブルの形状さえ間違えなければPS4を起動中またはスタンバイモード(オレンジランプ点灯状態)にしておくことで充電は可能ですよ。
逆パターンは動作する?
これまでの説明とは逆にPS4のコントローラー(DUALSHOCK4)をPS3で使う方法についても解説。
こちらは変換アダプタを必要とせずより手軽に接続できるのが特徴です。
まず有線接続が最も簡単な方法です。
PS4コントローラーとPS3本体をUSBケーブル(Micro-Bタイプ)で接続するだけで認識され、すぐに使用可能になります。
ケーブルの長さが十分にあれば設定不要で手軽に利用できるためおすすめです。
ただワイヤレスで使いたい場合は、簡単なBluetoothペアリング設定が必要です。
まず、有線接続したPS4コントローラーでPS3を操作し、ホーム画面から「設定」→「周辺機器設定」→「Bluetooth機器管理」を選択します。
「新しい機器の登録」を選び、「検索開始」を押します。
このタイミングで、PS4コントローラーからUSBケーブルを抜きます。
PS4コントローラーの「PSボタン」と「SHAREボタン」を同時に5秒ほど長押しします。

ライトバーが白く点滅し始めたらペアリングモードに入った合図です。
PS3の画面に「ワイヤレスコントローラ」が表示されたら再度USBケーブルを接続して○ボタンで決定。
これで登録は完了です。
ここまで進めればケーブルを抜いてもワイヤレスで操作できるようになります。
ただし前述したようにPSボタンや振動機能などが使えない制限があることは覚えておいてくださいね。
まとめ:PS3コントローラーとPS4の接続について
ここまでのPS3コントローラーとPS4の接続についてまとめるとこうなります。
一応使うことはできますがちょっとした不具合や接続のための手順が必要、という感じですね。
今持っているならそれを流用するのがコスパいいですが、コントローラー自体の形もほぼ同じなので改めて購入する必要はないかなと思います。