スチームデックでモンハンワイルズってやっぱ厳しい?
もうすぐ発売のモンハンワイルズ。
PSP世代の人は携帯機で気軽に遊びたいなーという考えになってないでしょうか?
そこで気になるのがスチームデックで遊べるか!
今回はそんなスチームデックでモンハンワイルズが遊べるかどうかを調べてみました。
スチームデック側のスペックとワイルズ推奨スペックの比較、他のデバイスと比較しながら快適動作できるのか検証しました。
スチームデックでモンハンワイルズは遊べるか
ということでスチームデックでワイルズを遊べるかどうかという疑問ですが一言でいうと、
遊べる!
という結論になります。
ただ遊べると言ってもSteamベースということで色んな条件や動作環境などが関係してきます。
その辺りの細かい部分を以下では解説。
推奨スペックを比較
MH推奨 | LCD | OLED | |
---|---|---|---|
解像度 | 1080p | 1080p | 1080p |
フレームレート | 60fps | 60fps | 90fps |
OS | Windows10か11 64bit | SteamOS | SteamOS |
CPU | Corei5-11600K Corei5-12400 Ryzen5 3600X Ryzen5 5500 | Zen 2 4c/8t | Zen 2 4c/8t |
メモリー | 16GB | 16 GB | 16GB |
GPU | RTX 2070 Super RTX 4060 Radeon RX 6700XT | 8 RDNA 2 CU | 8 RDNA 2 CU |
VRAM | 8GB以上 | 16GB(ユニファイド) | 16GB(ユニファイド) |
ストレージ | 140GB(SSD) | 256GB(SSD) | 512GB(SSD) |
ということでまずはモンハンワイルズ側が推奨してるスペックとスチームデックを比較。
スチームデックはLCDとOLEDの2バージョンあるので両方比較しています。
ぱっと見大きく違うのはOS、そしてCPUとGPU(グラボ)。
この辺りはスチーム独自のOSだったり、小型機にあわせたCPUを利用しているようです。
これだけ見ると動かなさそうな雰囲気ありますが…
動きます。
他にもYoutubeなどで動作確認してる動画があるのでそちらでも確認できます。
ちなみに過去作となるモンハンワールドもスチームデックでばっちり動く上に、スチーム上での動作確認もされてるんですよ。
ワイルズはまだ発売前ということでこの動作確認マークは付いてないですが、この様子を見ると発売後に付きそうな感じ。
このページを見てるタイミングが発売後であれば一度ワイルズのスチームページを確認してみるといいでしょう。
モンハンワールドと比較
ワイルズ推奨 | ワールド推奨 | LCD | OLED | |
---|---|---|---|---|
解像度 | 1080p | 1080p | 1080p | 1080p |
フレームレート | 60fps | 60fps | 60fps | 90fps |
OS | Windows10か11 64bit | Windows7~11 64bit | SteamOS | SteamOS |
CPU | Corei5-11600K Corei5-12400 Ryzen5 3600X Ryzen5 5500 | Corei7 3770 Corei3 8350 Corei3 9350F Ryzen5 1500X | Zen 2 4c/8t | Zen 2 4c/8t |
メモリー | 16GB | 8GB | 16GB | 16GB |
GPU | RTX 2070 Super RTX 4060 Radeon RX 6700XT | GTX 1060 GTX 1650 RX 480 RX 570 | 8 RDNA 2 CU | 8 RDNA 2 CU |
VRAM | 8GB以上 | 4GB | 16GB(ユニファイド) | 16GB(ユニファイド) |
ストレージ | 140GB(SSD) | 52GB以上 | 256GB(SSD) | 512GB(SSD) |
そんな動作確認が取れてるワールドとのスペック比較もしてみました。
やはり1世代前のゲームということで推奨スペックも若干低いものとなっています。
特にメモリ回りの必要サイズがかなり下がってますね。
CPU、グラボも同じくより低スペックなものになっています。
グラボの性能についてはコチラの画像が分かりやすい所。
Nvidia製であればRTX20>GTX10>GTX16という順番で高スペックになっていきます。
スチームデックのGPUは独自規格ですが「GTX750~GTX1050」相当と言われています。
GTX750は上の画像よりもっと下なので結構スペックとしては低めなことが分かりますねw
必要なCPUは?
GPUと並んで必要なものがCPUのスペック。
最低スペック | 推奨スペック | |
---|---|---|
CPU名 | Corei5-10600 Corei3-12100F Ryzen 5 3600 | Corei5-11600K Corei5-12400 Ryzen5 3600X Ryzen5 5500 |
こちらは最低限であればCorei3-12100F以上、推奨であればCore i5-11600K・Ryzen 5 3600Xあたりとなっています。
性能を比較するとこう。
AMD、インテル、どちらのCPUでも数字が大きくなるにつれ高性能になっていく感じです。
そしてスチームデックのCPUであるZen2世代をこれら相当にするとRyzen 3000相当ということになります。
reiterating that the console will be utilizing a new AMD APU (Team Red's term for a GPU/CPU combination) that should allegedly see similar performance to Ryzen 3000-series desktop processors and powerful Radeon RX 6000-series graphics,
訳:このコンソールは、Ryzen 3000シリーズのデスクトップ・プロセッサーと強力なRadeon RX 6000シリーズのグラフィックスと同様のパフォーマンスを発揮するとされる新しいAMD APU(チーム・レッドの用語で、GPUとCPUの組み合わせを指す)を採用する予定であることを改めて伝えている
https://www.techradar.com/news/valve-claims-the-steam-deck-can-handle-any-game-you-throw-at-it-including-aaas
これは開発者自らが回答。
Ryzen 3000シリーズの中に推奨CPUである3600Xも入っているということで、ワイルズの想定するCPU条件は満たしてるはず。
ただ3600Xの場合は3000シリーズの中でも高性能なので、性能的にギリギリな可能性はあります。
その辺りは開発者がどのくらいを想定して3000シリーズと発言したかわからないので不明。
その辺りは実際動かしてみてって所ですね。
LCDとOLEDはどちらがいい?
これはOLEDの方がいいでしょう。
理由はOLEDの方がスペックが全体的に高いからです。
上でも少し触れてますがスチームデックには大きく分けて2種類が存在。
LCD | OLED 512GB | OLED 1TB | |
---|---|---|---|
SSD | 256GB | 512GB | 1TB(1000GB) |
画面サイズ | 7インチ | 7.4インチ | 7.4インチ |
画面素材 | 液晶 | 有機EL | 有機EL |
Wi-Fi | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6E |
リフレッシュレート | 60Hz | 90Hz | 90Hz |
バッテリー | 2~8時間 | 3~12時間 | 3~12時間 |
対応ゲーム数 | 約18000本 | 約18000本 | 約18000本 |
タッチパネル | 〇 | 〇 | 〇 |
ジャイロ | 〇 | 〇 | 〇 |
それがLCDとOLEDです。
上の表を見ればわかりますがOLEDの方が高スペックなのが分かります。
ワイルズに直結する部分としてはリフレッシュレート(fps)がそうです。
OLEDは最大90fpsが出せるのでよりカクカクしにくくなってるでしょう。
さらにバッテリーの持ちも地味に重要で、持ち運びプレイが基本になるのでここは大容量を確保したい所。
ただもちろんその分高額になるのでそこは財布と、あなたのやりたいプレイとの相談ということですね。
安定させるための設定
動作スペックは満たしてるもののベータテストではあまり安定しないという声も多数。
ということで動作を安定させるための設定も紹介していきます。
この辺り。
まずは設定でグラフィックプリセットを「最低」にします。
これで高解像度でのプレイを犠牲にする代わりにカクカクやフリーズを防ぐわけです。
その分PS2みたいなグラになりますがそこは我慢。
さらにテクスチャ、メッシュ、毛皮などの綺麗に描画するための品質も一律で「低」にします。
これもスチームデックに負荷がかからないための措置です。
とにかく画面をキレイに映す設定を軒並み下げていけばより快適な操作ができるはずです。
ベータテストの段階ではそれでも中々上手く動作しなかったので製品版での修正に期待したい所。
スチームデック以外でモンハンワイルズを遊ぶ方法
「スチームデックでやろうと思ってたけど大丈夫かな…」
となった人は別の選択肢を探すのもアリです。
そんなスチームデック以外での遊び方をまとめて紹介。
他のポータブルゲーミングPC
まずは他のポータブルゲーミングPCという選択肢。
なにも携帯機でモンハンワイルズを遊ぶにはスチームデックである必要はないからです。
スチーム公式ではなくなりますが他にも高スペックな期待が色々出ております。
以下の表で、製品名を横軸に配置し、各スペックを比較しました。
スペック項目 | Steam Deck OLED | ROG Ally X | ROG Ally | ONEXPLAYER X1 | MSI CLAW | Legion Go |
---|---|---|---|---|---|---|
画面サイズ | 7.4型 | 7.0型 | 7.0型 | 10.95型 | 7.0型 | 8.8型 |
解像度 | 1280x800 | 1920x1080 | 1920x1080 | 2560x1600 | 1920x1080 | 2560x1600 |
CPU | Zen 2 4c/8t | Ryzen Z1 Extreme | Ryzen Z1 Extreme | Ryzen 7 8840U | Core Ultra 7 | Ryzen Z1 Extreme |
GPU | RDNA 2 (8CU) | Radeon | Radeon | Radeon 780M | Intel Arc | Radeon |
メモリ | 16GB | 24GB | 16GB | 32GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD | 1TB SSD | 512GB SSD | 2TB SSD | 1TB SSD | 512GB SSD |
OS | SteamOS | Windows 11 | Windows 11 | Windows 11 | Windows 11 | Windows 11 |
バッテリー駆動時間 | 3~12時間 | 約11.7時間 | 約10.2時間 | 約8時間 | 最大7時間 | 約7.9時間 |
重量 | 約669g | 約678g | 約608g | 約789g | 約675g | 約854g |
この表で比較しやすくなったと思います!他に知りたい点があれば教えてください。
有名どころとそれらのスペックをまとめてみました。
ROG Ally系列、ONEXPLAYER X1はスチームデックより高スペックといっていいでしょうね。
ただ劇的にハイスペックになってるかというとそうでもないのでワイルズでの動作環境がどのくらい変わるかは未知数。
とおもったら実際に動作してる動画がありました。
ポータブルPCの中でもハイスペックなROG Ally Xでのベータテストです。
スチームデックのようなカクカクさはないのでかなり快適に動かせてるようですね。
今からポータブルPCを買うのであればROG Ally Xレベルのハイスペックだとワイルズ用に使えるという感じ。
Xbox・PS5
そして忘れちゃいけないのがXbox、PS5の家庭用ゲーム機。
これらはモンハン公式で動くと断言しているのでスペックなどは一切気にしないで購入、プレイして大丈夫です。
ちなみにワールドでは可能だったPS4は今回はプレイ不可に。
さらにPS5は現状、通常版・デジタルエディション・Proの3つがありますがどれでも動作します。
ただやはり高解像度でプレイしたいならProを選ぶべき。
価格は10万を超えてしまいますがPS5で他のゲームを遊ぶ予定がある人は元が取れるかも。
どうしても携帯機でやりたい…という場合
ただやっぱりベッドでゆっくり遊びたいんだよな…
っていう人はPSポータルを使うのも手です。
これはソニーが出してる携帯ゲーム機になります。
ただこれ単体で動くわけではなく、PS5の動作をリモートでプレイできるようにするデバイスです。
なのでPS5で動くワイルズはこのポータルでも問題なく動くということになります。
PS5とこのポータルを買う必要はありますがどうしても携帯機、という場合はこちらも選択肢になるでしょう。
ゲーミングPC(Steam)
そして三つ目はPCで直接スチームから購入するという方法。
スチームデックを介さないでPCで遊ぶわけですね。
PCで遊ぶということで色んなハードの中で一番スペックが求められ、その分綺麗に映すことができます。
PS5Proが約10万、ワイルズが快適に動くPCがおよそ17万~20万円程度。
PS5買うならもう数万足してワイルズだけじゃなく、スチームゲーを満遍なく遊べるPCを買うのも手です。
特にインディーズのゲームはPS5に中々ないのでその辺りが好きな人はおすすめ。
また、洋ゲーなど画質や解像度が求められるゲームが好きな人はPCを導入しても損はないでしょう。
スチームデックでモンハンワイルズは遊べるかを総括
ここまでをまとめるとこうなります。
動きはしますが快適に遊べるかは発売後の対応次第という所。
これからスチームデックを買うか悩んでる人は少し待った方がいいでしょう。
ただ他に遊びたいゲームがある人は買ってみてベータテストに参加して見るのもアリ。
そこで厳しいな、という感じになってもPC・PS5と役割は丸被りしないので活躍の場面はありますしね。