スターフォックスコマンドってよく黒歴史呼ばわりされるけどなんで?
スターフォックスでリメイクや移植を除いた最新作になるのがコマンド。ただ世間からの評価は結構厳しいんですよ。炎上・黒歴史、そんな言葉が並ぶことがしばしば。実際プレイした僕も正直微妙だなと思うポイントはありました。
ということで今回はそんな黒歴史扱いされてる要素を5つ厳選してまとめ。よく言われるバッドエンドをはじめとするエンディング、クリスタルの関係性なども解説しています。併せて逆に高評価な点も紹介しています。
ここが面白いというポイントも結構あったのでその辺りもまとめています。コマンドの評価が気になってる人はぜひ見ていってください!
スターフォックスコマンドが黒歴史といわれる理由5選

僕自身プレイしてみてコマンドが黒歴史だと言われてるだろうな、と感じるポイントは大きく分けて5つありました。これから購入する人はこの辺りを重視するかどうかで決めてもいいでしょう。
バッドエンドがとても多い
まずはバッドエンドがとても多いという事。コマンドはマルチエンディングの形式を取っていて、会話の選択肢で進むルートが変わりそれに従てエンディングが変わります。これだけ聞くと面白そうなんですが問題はその内容。そのエンディングのほとんどがバッドエンドなんですよ。

などなど10個ほどあるEDのうち8割がこういった暗い終わり方になってるんですよ。1周目は強制的にバッドエンド、その後も何が正解のルートなのかと色々試すんですが正直しっくりくる終わり方が見つからない後味悪いゲームになってしまってるんです。特にスタフォシリーズは時系列がしっかり進んでいて、現在でもこのコマンドが時系列的には最新作。
ということもあって今後のシリーズ展開を潰した一作とも取れるわけです。任天堂、その中でもメトロイドなどのようにリアル系でもないスタフォシリーズがなぜこんな暗いエンディングにしたのか…。一応公式としてはこのコマンドのEDは正史ではない、としています。
『コマンド』のエンディングの中ではどれが正史になるのですか?
今村 それは遊んだ人に決めてもらえたらと思っています。
ニンテンドードリームより引用
開発会社代表であるディラン・カスバート氏のもっとはっきり言い切った発言もあるみたいなんですがソースが確認できませんでした。ということで一応コマンドの話は全部なかったことにして、一つ前のアサルトの続きから始めるという余地も残されています。ただそうなると本当に黒歴史扱いになっちゃいますけどね…
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クリスタルの寝返り
このバッドエンドの一つとして特に評判が悪いのがクリスタルの寝返り。アドベンチャーで出会い、アサルトではチームに入ってフォックスとは相思相愛の姿を見せていました。

ただコマンドではチームを抜けてあろうことかスターウルフの一員になるルートも。パンサーがよくアプローチしてましたがそれになびいてしまい、今でいう寝取られ展開になってしまいます。一応きっかけとしてはフォックスがクリスタルの身を案じてチームから排除、それに不満を持ったクリスタルの反乱という形でした。
ただよりによってあれだけ敵対していたスターウルフの仲間になるとは…。エンディングによってはクリスタルが独立して賞金稼ぎになって府数年後に見かけたフォックスはクリスタルと認識できないほど変貌しており、彼女に気づくことがなく通り過ぎる…なんていう展開もありました。

シリーズのヒロインとしての活躍を期待していて、珍しい女性キャラだったのでこの展開は結構ショックでした。戦えるピーチ姫みたいなキャラだと思っていて、アサルトではクリスタルを使うこともできたので特に残念でしたね。
今までのストーリーとの矛盾・キャラ崩壊
3つ目は今までのストーリーやキャラ設定との矛盾です。上のクリスタルの寝返りもそうなんですが「このキャラってこんなんだっけ?」というような発言や行動がかなり多いんですよ。

全体的に感じたのはスターフォックスメンバーの薄情さ。上で触れたクリスタルの離脱や寝返りはもちろん、スリッピーやファルコもやたらフォックスに冷たくなっています。スリッピーは恋人ができたということでそっちにお熱、EDでは銀河の平和ほったらかしで結婚から数十年後の未来が描かれていました。
設定という点ではペパー将軍とアンドルフも。もともとアンドルフは軍で危険な実験を繰り返してきて、その思想が認められなくて反乱を起こしたという設定でした。ただコマンドでは昔からの知り合いで犬猿の仲だったということが明かされ、軍追放の理由がその危険性ではない可能性が示唆されました。
また、その追放の原因となった出来事も酸の海だったベノムを浄化する装置発明、という割とエコなものだっただけに「なんで追放したんだ…?」となってしまったわけです。エンディングをたくさん作るにあたってこういったキャラ設定をいじることも多くなって、それが矛盾になってしまったのかなと予想。
今までの積み重ねを重視してるファンにとっては結構大きなマイナスでした
ピグマの雑な再登場
次はピグマの雑な再登場。スタフォシリーズでは重要人物のピグマの扱いが結構雑なんですよ。もともとアンドルフサイドでスターウルフ及びウルフェンの生みの親。アサルトではアパロイドを使って悪だくみしてましたが、最終的には逆に侵食され崩壊していきました。

ただコマンドではまさかの復活。特に復活した理由もないまま追放されたスターウルフの力を借りて、フォックスたちに復讐を果たそうするのでした。しかし登場は最終版のほんの一部のみ。
ラスボスも別に存在して特に絡むことがないのでなぜ出てきたのか結構謎なんです。アンドルフも亡霊として登場してくるなど上で触れたように色んなルートを作るために過去キャラを総動員せざるを得なかったのかもしれません。
再登場するならピグマ専用のルートを作ってしっかりストーリー展開してほしかったなと思いました。これで完全崩壊してしまったので今後の復活もかなり厳しくなり「もったいないな…」という印象でしたね。
DS特有の操作・攻略の難しさ
次は操作性やそれに応じた攻略の難しさです。コマンドはDSということで下画面のタッチパネルをふんだんに使用するんですがこれが難しい!まず機首を傾けて相手に照準を合わせる作業は全てタッチパネルで行う部分。

小さいタッチペンを持ってつるつる滑る画面にいる敵を追い続けないといけないのでスティック操作に比べて格段に難易度が高くなっています。さらに僅差射撃も行う必要があるのでかなりシビアなんですね。
また、実際にDSを持ってみると分かるんですが右手でタッチペンを持つのでDSを両手で抱えることはできません。左手でLや十字キーを押すことで射撃ができるので咄嗟に押せるようにDSを抱えて持つことになります。そうなると右側が机に、左側が少し浮く、というかなりいびつなポジションでやらざるを得なくなります。
僕はこれで軽く腱鞘炎になりました…
ローリングもタッチペンのダブルクリックなので反射的に出すのが難しく被弾することもしばしば。こういった操作性の難しさから被弾が増え、それにつれてイライラしてさらに被弾が増える…。これを全ルート分やろうとすると結構きついんですよ。
時間制限がかなりネック
ゲームのシステム面で嫌だったのが時間制限の存在。コマンドはバトルに入ると指定された時間以内に敵ボスを倒さないといけません。

この時間は別バトルでも持ち越しなのでちんたらやってると次バトルの時にはあと10秒で始まる、なんてこともあります。この時間と上の操作性の悪さが相まってかなり難易度が上がってるんですよ。一応雑魚を倒すと出てくるタイマーを取ったりして時間を回復させることもできるんですが、敵を倒してまた旋回して取りに行くのが難しいんですよね…
敵に負けることはあまりないんですがこの時間でやられることは結構ありました。僕はゆっくり撃ち合いたいタイプなので正直このシステムはいらなかったかなと感じました。
スターフォックスコマンドの黒歴史扱いは言い過ぎ?

ここまで黒歴史、炎上の理由などを話してきました。ただ別に悪い部分だけじゃなかったんですよ。ということでここからは逆に面白かった部分を紹介していきます。
多種多様な機体を扱える
まずは色々な機体を扱えるという事。コマンドでは各キャラごとに機体が作られていて、すべてで13種類もの戦闘機が存在します。

お馴染みのアーウィンはもちろん、ファルコならスカイクロー、スリッピーならブルフロッグといった感じで恐らくアーウィンをベースに色々開発されていてそれぞれ個性豊富。ファルコのスカイクローなら飛行性能が高い分装甲が薄い、スリッピーのブルフロッグなら装甲が堅い分ブーストが少なめ、といった感じ。
これがスターウルフメンバーやキャット、ペッピーの娘アマンダなどにも個別に設定されてるのでかなりバリエーション豊富なんですよ。初めて仲間になるキャラを扱う時は「このキャラの機体はどういう性能なんだろう…」とドキドキした気持ちになるんですね!
色変えのコピー機体ではなくデザインも全て違うのでかなり気合入れて作った感じもします。スターフォックスの世界観やデザインが好きな人にっと手はたまらない内容になってます。
シミュレーションモードの戦略性
次はシミュレーションモードの戦略性。コマンドは戦闘の前にまずシミュレーション画面での操作があります。

このどこに誰を向かわせるかという戦略性が僕は結構好きだったんですよ。
操作に慣れてるフォックスを敵基地に向かわせるか…
いやでもそれだと敵が先に母艦にたどり着くからまずはそっちから…
それならまずミサイル獲得優先で動いて一掃する感じにするか…
みたいに色々考えることがあって、全部思い通りに処理できるとかなり気持ちいいんですよね!1回1回の戦闘が長いのでFEみたいなガチシミュレーションみたいにはいきませんでしたが、個人的にはこのSRPG要素をもっと強化したシリーズを出してもいいんじゃないかなと思ってます。
出撃する機体によってコンビ技が打てる、相手の悩める敵キャラを勧誘してチームに加える、コーネリア軍を守ることで特別ルートに侵攻。おういったFE要素を交えた戦闘機ゲーって中々見ないのでいい差別化になるんじゃないかなと感じました。
ドッグファイトにしか興味がない人にとっては邪魔なフェーズだったかもしれませんがSRPG好きの僕にとっては結構楽しい時間でしたね!
多彩なルート選択とエンディング
そして多彩なルート選択とエンディングも。上で低評価としてきたエンディングたちですがいい面もあったんですよ。会話の内容を選ぶことでルートが変わるので自分の進みたい方向性のスターフォックスを作ることができます。それに応じて仲間になるキャラやその機体も変わるので、
このルート選んだらファルコが仲間になったけど別ルートだったらどうなるんだろう…?
というもう一周してみたい欲がすごい出てくるんですね!特に仲間にしたいキャラはどうやったら、どういうルートを進んだら操作できるようになるのかを考えてる時間がこのルート選択制の醍醐味なのかなと思いました。
エンディングもそれぞれ全く違う内容になってるので別ルートを進んだらどうなるんだろう、真エンドはどれなんだろう、ともう一度やり直したくなる気持ちが強くなります。…まあそのエンディングも大体はバッドエンドなんですけどね。
ただ昔からルート選択がお馴染みだったスタフォシリーズですがこのコマンドではその究極系といえるかもしれません。終わり方がもっと気持ちいいものばかりならなお良かったので次に期待ですね!
キャラの掛け合いが豊富
次はキャラ同士の掛け合いが豊富という点。コマンドではルート選択前後にブリーフィングの時間があり、それが長めに取られてるんですよ。今まではペパー将軍から標的を支持されてそれに答える、またはチーム内でどうするか決めて次の目的地に行く、という形式でした。コマンドでは上で触れたようにルートによって仲間になるキャラが変わるのでその内容がとても豊富。

ウルフと一緒に作戦会議する日が来るとは思いませんでした。キャラ崩壊、設定矛盾という言い方もできますが見方を変えれば今までになかった絡みややり取りが見られるということ。キャラの深堀という点では嬉しい要素でした。
一応上で触れたクリスタルの反乱もなんの伏線も迷いもなく起こしたわけではなく一応その葛藤もこの作戦会議のタイミングで描かれています。戻ってくるようフォックスが促したり、それにクリスタルが応じたり。
こういった今までになかったキャラの絡みの発生はコマンドの大きな長所でしょう。ゲームのシステム上、RPGみたいに自分から話しかけて会話が発生するものじゃなかったので今まではキャラの関係性にプレイヤーとしての当事者感がありませんでした。ただルート選択により自分で選んだ選択肢で会話が繋がっていくので今までと比べてより没入できる感覚も嬉しい所でしたね。
世間の評価は?
そんなコマンドの評価は世間ではやはり低め。内容全て絶賛してるブログやレビュー、評価サイトというのを見かけることがなくどこでもマイナス点の指摘がされていました。

ただその流れに乗って黒歴史、炎上ゲーム、クソゲーと括ってしまうのは惜しいゲームでもあると思うのですよ。様々な挑戦をした結果変なことになった部分はありますが、シリーズの新しい可能性を見出したゲームでもあります。
残念ながら売り上げは伸びなかったのでこの路線での続編はなさそうですが、今後新作を発売するとしたら機体のバリエーションなどいい所は受けついていって欲しいですね!
スターフォックスコマンドが黒歴史扱いされる要因まとめ
ここまでをまとめるとこうなります。現在はネット繋いでのあれこれもできなくなってしまってるので純粋なオフゲーとしてしか評価されてないのもちょっと可哀そうなところ。
50年後くらいに評価される作品だと思ってるのでスタフォファンは今のうちに買っておきましょう!今なら500円で買えちゃいますよ!
