3DSのすれちがい通信って今でもできるの?
3DSの象徴的な機能の一つ、すれちがい通信。
本体を持ち歩くだけで他のプレイヤーとデータ交換できる画期的な仕組みに胸を躍らせた方も多いのではないでしょうか。
しかしオンラインサービスが終了した今「すれちがい通信 3DSは2025年現在、いつまでできるの?」と疑問に思うかもしれません。
この記事ではすれちがい通信の現在の状況や基本的な仕組みから、具体的な設定の確認方法、2台持ちでのやり方まで詳しく解説!
また電源を入れてもできない時の対処法や、知っておくと便利な裏ワザも紹介するので久しぶりに3DSを起動してみようと考えている方はぜひ参考にしてください。
今でも遊べる?3DSすれちがい通信の現状

今でも遊べる?3DSすれちがい通信の現状
2025年現在でもできる?
はい、ニンテンドー3DSのすれちがい通信は2025年現在でも利用できます。
理由はすれちがい通信がインターネットを介さず、本体同士が直接データをやり取りする「ローカル通信」という仕組みを採用しているからです。
要はゲームボーイ同士を通信ケーブルで繋いで交換・対戦するようなもの。
今でもポケモン初代の通信ができるようにDS、3DSのすれ違い通信もこれからずっと使える機能になります。
そして2024年4月に終了したのはあくまでインターネット通信を利用したオンラインプレイやニンテンドーeショップなどのサービスです。
このたび、ニンテンドー3DSソフト(※1 ※2) およびWii Uソフトにおけるオンラインプレイなど、インターネット通信を用いた各種機能(以下、オンラインサービス)(※3)につきまして、下記のとおりサービスを終了させていただくこととなりました。
任天堂公式より引用
なのですれ違い通信のローカル通信機能には影響がありません。
そして実際近年でもコミックマーケットのような大規模なイベント会場や、秋葉原のような人が密集する場所で3DSを持ち歩いたところ、複数人とすれちがえたという検証報告がいくつも存在するんですよ。
もちろん全盛期のように日常的に多くの人とすれちがうのは難しいかもしれませんが人が集まる場所へ出かける際に3DSを携帯すれば今でもすれちがいのランプが緑色に光る喜びを味わえる可能性は十分にあります。
都心部の駅、コミケやコスプレなどサブカル系の祭りに出かければ今でもすれ違えるでしょう。
サービスはいつまで?終了した機能とは
すれちがい通信の機能自体には明確な「終了日」は設定されていません。
前述の通りこの機能は本体に備わっているローカル通信機能に依存しています。
なのでニンテンドー3DS本体が物理的に故障しない限り半永久的に利用することが可能です。
ただしすれちがい通信に関連するサービスの中には、すでに終了しているものもあります。
例えばかつてJRの駅や量販店などに設置されていた「すれちがい通信中継所」。
これはユーザー同士が直接会わなくてもデータの中継を担ってくれる便利な拠点でしたがこれらのサービスはすべて終了しています。
このような「インターネット通信を使うサービス」と「中継所のような公式サポート」は終了しましたが「本体同士の直接通信」であるすれちがい通信そのものは、今でも現役で楽しむことができます。
とはいえ利用者はどんどん減ってくるので遊びたい人ははやめに持ち歩き始めるといいでしょう。
基本的な仕組みとは
そもそもすれちがい通信は対応しているゲームソフトで設定を行うと送受信用のデータが3DS本体に登録される仕組みになっています。
一度設定を済ませてしまえば本体の電源がON(スリープモードを含む)になっていて無線通信が有効であれば、同じソフトを設定している他の3DSとすれ違うだけで自動的にデータが交換されます。
DS時代とは異なり3DSでは本体システムの機能として通信が行われるので特定のゲームを起動しておく必要はありません。
意外と知られていない機能はこの辺り。
実は3DSは複数ソフトの同時登録ができ、最大で12本ものソフトのすれちがい設定を本体に同時に登録できます。
これによりゲームカードを差し替えることなく複数のゲームで同時にすれちがいを待つことが可能なんです。
そしてお知らせランプすれちがい通信に成功すると本体のヒンジ部分にある「おしらせランプ」が緑色に点滅(スリープ中は点灯)。
このランプが光ってると「おっ!誰かとすれ違ったんだな!」とテンションが上がるんですよね。
ただデータ確認受信したデータの内容を確認するにはそれぞれの対応ソフトを起動する必要があります。
ソフトを起動すると本体に保存されていた受信データがソフト側に引き渡されゲーム内でアイテムの入手やキャラクターの登場といった形で反映される仕組み。
なおこの機能を利用するには3DS本体にSDカードが挿入されている必要があるので忘れないようにしましょう。
今でも遊べる可能性が高い人気ゲーム
すれちがい通信は本体内蔵の『すれちがいMii広場』をはじめ、非常に多くの人気ソフトで採用されていました。
アイテムの交換やキャラクターデータの送受信マップの共有などその活用方法は多岐にわたります。
ここでは今でもすれ違える可能性が高い、特に人気が高く代表的な対応ソフトをいくつか紹介。
もしこれらのソフトをお持ちであれば久しぶりにすれちがい設定をONにして出かけてみてはいかがでしょうか。
ジャンル | ソフト名 |
---|---|
RPG | ドラゴンクエストシリーズ (VII, VIII, IX, XIなど) |
ポケットモンスターシリーズ (X・Y, オメガルビー・アルファなど) | |
ファイアーエムブレムシリーズ (覚醒, ifなど) | |
妖怪ウォッチシリーズ | |
真・女神転生シリーズ | |
コミュニケーション | とびだせ どうぶつの森 |
トモダチコレクション 新生活 | |
アクション | スーパーマリオ 3Dランド |
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS | |
モンスターハンターシリーズ (3G, 4, Xなど) | |
レース | マリオカート7 |
この辺りが売り上げもミリオンヒットでネットをそれほど介さない人気ゲームです。
もちろん上記以外にも100タイトル以上のソフトがすれちがい通信に対応しています。
お手持ちのソフトが対応しているかパッケージの裏面や説明書で確認してみるのも面白いかもしれませんね。
3DSのすれちがい通信設定とトラブル解決法

3DSのすれちがい通信設定とトラブル解決法
まずは設定を確認しよう
久しぶりにすれちがい通信を利用する際やうまく通信できないと感じた時はまず基本的な設定を見直すことが大切です。
確認すべきポイントは大きく分けて「本体側の設定」と「ソフト側の設定」の2つです。
まずは3DS本体の物理的なスイッチとシステム設定を確認します。
ワイヤレススイッチを確認する本体の側面(機種により位置は異なります)にあるワイヤレス(無線)スイッチがONになっているか確認してください。

スイッチをONにするとワイヤレスランプが点灯します。
これがOFFになっているとすれちがい通信を含むすべての無線通信ができません。
そしてすれちがい通信管理を確認するHOMEメニューの「本体設定」から「データ管理」→「すれちがい通信管理」と進みます。

ここにすれちがい設定が有効になっているソフトの一覧が表示されます。
通信したいソフトがこの一覧に表示されているか確認しましょう。
ソフト内の確認事項
次にすれちがい通信を利用したい各ゲームソフト内での設定です。
多くのソフトではゲームを開始して少し物語を進めたり特定のキャラクターに話しかけたりすることですれちがい通信の機能が解放され設定できるようになります。
例えばモンスターハンターシリーズでは郵便屋さんに話しかける、どうぶつの森シリーズでは住宅展示場に行く、といった具合です。

もしソフトを最初からプレイする場合はすれちがい通信が利用可能になるまでゲームを進める必要があることを覚えておきましょう。
2台持ちでのやり方
家庭に2台のニンテンドー3DSがある場合それらを使ってすれちがい通信を行うことができます。
このやり方は自分や家族のデータを使ってアイテムの入手ができるので、とりあえずすれ違いがしたいという人は便利。
やり方は非常にシンプルで特別な操作は必要ありません。
2台の3DSそれぞれで以下の準備を整えるだけです。
この状態でしばらく待てば自動的にすれちがい通信が成立します。
もしこの手順でうまくいかない場合はどちらか一方、あるいは両方の設定に問題がある可能性があります。
後述する「電源を入れてもできない時の原因」の項目を参考にして設定を見直してみてください。
電源を入れてもできない時の原因
「ワイヤレススイッチもONにしたし、ソフトの設定も済ませたはずなのに、なぜかうまくすれちがえない…」
という場合いくつかの原因が考えられます。
まず疑うべきはMiiの招待上限。
本体機能である『すれちがいMii広場』には一度に招待できるMiiの上限(10人)があります。
一度にすれちがい通信できるのは10人までですが、「行列」を使えば、10人ずつためて最大100人ためておけます。
任天堂公式より引用
人のたくさんいるところでは、遊ばずMiiをためて、あとで遊べるようになります。
ここが満員になっていると広場の門の前に行列ができてしまい他のソフトも含めて新たなすれちがい通信が成立しなくなります。
なので定期的に広場を訪れてMiiを招き入れるようにしましょう。
次は8時間ルール。
これは一度すれちがった相手と、次にすれちがえるようになるまで8時間の間隔を空ける必要があるというもの。
家族の3DSなど特定の相手と何度もすれちがいたい場合はこの時間を考えておく必要があります。
そして他の通信機能の利用中の場合。
実は3DSは一度に一つの無線通信しか行えません。
そのためインターネットに接続している時やローカルプレイで遊んでいる最中はすれちがい通信が一時的に中断されます。
さらにDSソフトを遊んでいる場合もそうです。
ニンテンドーDSやDSiウェアのソフトを遊んでいる間は3DS独自の機能であるすれちがい通信は動作しないんですね。
最期に本体やデータの不具合。
まれに本体やソフトのデータに何らかの問題が発生している場合もあります。
他の3DSとは問題なくすれちがえるのに特定の1台とだけ通信できないといった症状がある場合、一度本体設定の「すれちがい通信管理」から該当ソフトの登録を削除し、再度ソフト側で設定し直すと改善することがあります。
最終手段として本体の初期化もあるのでどうしようもない場合は試してみてください。
知っておくと便利な裏ワザ
すれちがい通信にはより効率的に楽しむためのいくつかのテクニック、いわゆる裏ワザが存在します。
ここでは代表的なものを2つ紹介します。
ゲームコインを効率的に貯める
『すれちがいMii広場』のゲームなどで使用する「ゲームコイン」は、3DS本体を持って歩くことで貯まりますが1日に貯められる上限は10枚。
しかし本体の日付設定を変更することでこの上限をリセットできます。
- HOMEメニューの「本体設定」を開く。
- 「その他の設定」→「日付と時刻」→「今日の日付」を選択。
- 日付を1日進めて決定する。
- すぐにまた日付を元に戻す。
この操作を行うと歩数計がリセットされ再びゲームコインを貯めることができるようになります。
ただしこの方法は一部のゲーム(特に『どうぶつの森』など時間経過が重要なソフト)のプレイに影響を与える可能性があるため実行する際は自己責任でお願いします。
イベントで2回すれちがう
前述の通り同じ相手とすれちがうには8時間の間隔が必要です。
この「8時間ルール」を逆手に取ると長時間のイベントなどで効率よくすれちがうことが可能です。
例えば10時半から19時半まで開催されるイベントに参加する場合、開場直後の10時半から11時半の間に一度すれちがっておけば8時間後の18時半以降に同じ相手と2回目のすれちがい通信ができます。

こういう時間帯のイベントですね。
開始時に会場をざっと回り、終わる寸前にまた戻って来てざっと回るという感じ。
これにより1日のイベントでより多くのデータを交換できる可能性があります。
今となっては最大限利用するのは難しいですがコミケなどに参加する場合は覚えておくと得するかもしれません。
通信機能をオフにする方法
特定のソフトですれちがい通信の必要がなくなった場合やバッテリーの消費を抑えたい時などはすれちがい通信をオフにすることができます。
オフにする方法はワイヤレススイッチを物理的に切る方法の他にソフトごとに個別に設定を解除する方法があります。
ソフトごとにオフにする手順は以下の通り。
この方法であれば他のソフトのすれちがい設定は維持したまま不要なものだけを無効にできるため便利です。
もちろん全てオフにもできるのですれ違いは当分やるつもりがない人はバッテリー持ちを伸ばすために切っておくといいでしょう。
まとめ:3DSのすれちがい通信を楽しもう!
ここまで3DSのすれちがい通信について、現在の状況から具体的な設定方法、トラブルシューティングなどを解説しました。
今からでもすれ違いは全然可能ですが全盛期のような数は少し厳しいです。
スイッチも持ち運びができるので同じような機能を実装してくれると嬉しいですね。