ドラクエ9のリメイクっていつされるの?
ドラクエ9がDSで発売されてから早10年以上が経ちました。
そんな今だからこそドラクエ9のリメイクの発売日はいつになるのか、多くのファンが心待ちにしている所。
7、8が3DSで来たのにそれからずーっと放置されている9…
なぜスマホ版もこないのか、アナウンスすらされないのか、その理由が気になりますよね。
この記事ではSwitch2での登場の可能性も含め、ドラクエ9のリメイクが実現するのかその具体的な理由と未来について徹底解説しました!
ドラクエ9のリメイクがされない理由とは?

ドラクエ9のリメイクがなかなか実現しない背景には他のシリーズ作品にはない、特有の課題が存在します。
ここではリメイクを阻む複数の理由について多角的な視点から解説。
なぜリメイクされない?その理由とは
ドラクエ9のリメイクを実現する上で、最大の障壁となっているのが「すれちがい通信」というDS独自のシステム。
これを現代の環境でいかに再現するか、というのがリメイクするうえで極めて難しい課題となっています。
2009年の発売当時ニンテンドーDSという携帯ゲーム機を誰もが持ち歩く文化が社会に浸透していました。
ドラクエ9はこの時代のライフスタイルとハードの普及率を最大限に活かし「宝の地図」をプレイヤー同士で交換するすれちがい通信をゲームの中心に据えました。

この仕組みは単なる追加機能ではなくレアな地図を求めて繁華街へ出かけたり、イベント会場に集まったりといったゲーム世界と現実世界がリンクするシステムだったんですね。
今でいうドラクエウォークやポケモンGOの先駆けとも言っていいかもしれません。
発売前は賛否、というかドラクエでうまく機能するか心配する声も聞かれたんですが実際は大成功!
言ってしまえばストーリー攻略以上にこのすれちがい通信によるプレイヤー間の交流こそがドラクエ9の最大の魅力であり、その評価を大きく引き上げているわけです。
しかし、この成功体験が現代におけるリメイクの大きな足かせとなっている側面も…
現在の主要なゲームハードであるSwitchやPlayStation5にはDSのようなすれちがい機能は搭載されていません。
もちろん、オンライン通信を利用して不特定多数のプレイヤーと地図を交換する仕組みを実装することは技術的に可能です。
ただ、それだとオリジナル版の「街中で偶然すれちがった見知らぬ誰かと地図を交換する」というアナログな出会いの感動や、予期せぬ発見がもたらすワクワク感を完全に再現することはできません。
効率的すぎるオンラインシステムは原作が持っていた独特の不自由さ、収集の楽しさを損なってしまう可能性があるのです。
メインストーリーが少し弱い?
さらにこのすれ違い通信を除外した場合、リメイク作品としての商業的なリスクもでてきます。
というのは一部のプレイヤーからはドラクエ9のストーリーはシリーズの他作品に比べてお使い要素が多く、比較的短いという評価があるんですよ。

グーグルのサジェストも辛らつ…
各種通販サイトなどのレビューを見てもすれ違い通信の面白さに言及するものばかりで、物語を語ってる感想が少ないんです。
もし「すれちがい通信」という強力な魅力が失われた形でリメイクされた場合、果たしてどれだけのプレイヤーが満足し商業的に成功を収められるのか…
こういう判断が極めて難しくなるわけです。
このように単なる技術的な移植の問題だけでなく、原作が提供した唯一無二のゲーム体験をいかにして現代に蘇らせるかという本質的な課題。
そしてそれに伴う商業的なリスクがドラクエ9のリメイクを阻む大きな壁として立ちはだかっているのです。
売上不安によってリメイクされないケースは他にも。
スマホ版がこないのも同じ理由が原因か
ドラクエは初代から天空シリーズ、8までスマホ版が存在しています。
そんな中ドラクエ9の展開がされないことも、やはりすれちがい通信の問題が大きく影響している可能性が高いです。
スマートフォンであればGPS機能を活用することで、すれちがい通信に近い体験を擬似的に再現できる可能性はあります。
例えば「ドラゴンクエストウォーク」のように位置情報を利用し、特定の場所や他のプレイヤーとの接近をトリガーに地図を交換する仕組み。
しかし、これを実現するためには専用のサーバーを構築し継続的に維持・管理する必要が出てきます。
そうなると、単なる移植作の枠を超えた大規模な開発となりコストが膨れ上がるでしょう。
結果として買い切り型のアプリとして販売するには採算が合わない可能性が高まります。
じゃあソシャゲとして作るのか、そうなった場合のアプデ内容は、メインストーリーは拡張するのか、ドラクエ10との差別化は?などなど難しいポイントが出てきます。
このようなビジネス上の判断がスマホ版の展開を難しくしているわけです。
3DS版であれば可能だったかも
3DSでのリメイクであればこれらの問題が解決でき、発売までこぎ着けた可能性はあります。
まず3DSはDSと同じくすれ違い通信の機能が標準で装備されています。
これによってドラクエ9の宝の地図集めが新たにもう一度開始できる土台が整っているわけです。
さらに3DSもDSと同じく上下2画面の構成なので、PS5やスイッチのように1画面にまとめる必要がなく、割と簡単にUIを作ることができます。
そしてすれ違い通信が流行った大きな要因であるハードの普及数も、DSほどではないですが3DSも十分あるということ。
すでにドラクエ7、8もリメイクされてるのでこうやってみるとかなりベストな選択肢だったように思います。
時期が近すぎた問題
ただそれでもリメイクがされなかった理由としては発売時期が近すぎた、というものがあるでしょう。
それぞれの発売日をまとめるとこうなります。
ドラクエ9から3DSの発売日まで1年半ほどしかなく、このタイミングで発売してもまだまだDSでプレイしてる層がたくさんいたわけです。
そしてその後2年おきにドラクエ7、8の3DSリメイクがあったので順番的に9が入り込むタイミングもありませんでした。
そうこうしてるうちに3DSも終盤に差し掛かりスイッチの発表、そして発売と次世代機に移り変わっていきました。
こんな感じでハード的にはベストだったものの発売のタイミングが上手くかみ合わず、3DS版の実現はならなかったわけですね。
開発者も言及する難しさ
このリメイクの難しさについては、実は開発に携わった関係者からも直接的な言及がありました。
プロデューサーを務めた市村龍太郎氏は過去の自身のYouTube配信(現在は非公開)の中で、
「すれちがい通信なしのドラクエ9ってなんなの?って思っちゃう人もきっといるかもしれない」
と発言しています。
この機能がいかに作品のアイデンティティと深く結びついているかを強調していますね。
これらの発言は単なる技術的な問題だけでなく、オリジナル版の体験価値を損なわずにリメイクを完成させることへのプレッシャーの強さがあるということ。
何度もリメイクできるわけじゃないので慎重にならざるを得ない側面もあるでしょう。
そんな市村氏の退社も
そしてこういった発言をしていた市村龍太郎氏は2023年を持ってスクエニを退社しています。
原作のプロデューサーがいないとリメイクができない、というわけではないですがノウハウを知ってる人が去ってしまうのは痛手。
市村氏がやりたかったこと、できかなったこと、評判が悪かったこと…
これらを全て身を持って体験している人がいなくなってしまったこともリメイク発売のストッパーになっていそうです。
リーク情報の真相
ドラクエ9には定期的にリメイクがいつされる、というリーク情報が飛び交います。
ただ現在に至るまで、ドラクエ9のリメイクに関する具体的で信憑性の高いリーク情報は存在しません。
時期もバラバラ、どれも画像すらない噂でした。
過去に発売10周年を記念した特別番組の中で堀井雄二氏をはじめとする開発陣がリメイクへの希望や構想を語り、ファンの間で期待が大きく高まったことがありました。
しかしこれはあくまで開発者たちの「もしリメイクするなら」というテーマであり、プロジェクトが正式に決定したという発表ではありません。
ネット上で時折見られるリメイクに関する噂の多くは、この時の発言やファンの願望に基づいた推測に過ぎません。
公式な発表がない限り確かな情報ではない点に注意が必要ですね。
ドラクエ9のリメイクはいつ発売される?

リメイクが難しい理由は多々ありますが、それでもファンの熱い期待や原作者の意欲が消えたわけではありません。
ここでは未来に目を向け、リメイクの可能性について考察していきます。
リメイク版の発売日はいつになる?予定は?
2025年9月の現時点においてドラクエ9リメイクの発売予定に関する公式なアナウンスは一切ありません。
ただその可能性はあり、今ある情報からある程度の時期を予想してみました。
結論から言うと2026年後半、もしくは2027年、という予想になります。
これは過去作の原作⇒リメイク、リメイク⇒新たなリメイク、の間隔を元にした予想です。
シリーズ | 原作 | リメイク | 発売間隔 |
---|---|---|---|
ドラクエ4 | 1990年2月11日 | 2001年11月22日 | 約11年 |
ドラクエ5 | 1992年9月27日 | 2004年3月25日 | 約12年 |
ドラクエ6 | 1995年12月9日 | 2010年1月28日 | 約15年 |
ドラクエ7 | 2000年8月26日 | 2013年2月7日 | 約13年 |
ドラクエ8 | 2004年11月27日 | 2015年8月27日 | 約11年 |
直近5シリーズの原作から初リメイクまでの期間、間隔をまとめてみました。
ハードや会社事情もあるとは思いますがどれも11年~15年の間隔があるんですね。
原作をプレイした人が成長したり、原作未プレイの層がある程度出てくるタイミングになるとこのくらいの間隔が必要なんでしょう。
そんな中ドラクエ9の原作発売日は2009年7月11日。
ここから10年~15年と考えるとリメイク時期は2019年~2024年ということになります。
なのでもういつ出てもおかしくない状態ではあるんです。
ドラクエ1・2・3のリメイクが終了
ただ2024、25年辺りはドラクエ123のリメイク開発がありました。
時期的にはベストではあったんですがこの開発があったので中々手が回らなかったわけです。
しかし25年に3が発売、9月現在では1と2の開発が終了したとのお知らせがありました。
ということで今現在のスクエニはドラクエ9リメイクの態勢が整っているという状況。
ひそかに開発が進んでいるチームに123のチームが合流、2026年に発売を発表して27年に発売というのが一番可能性高いんじゃないかと考えているわけです。
相次ぐソシャゲのサ終も追い風か
そしてこの予想の追い風になるのが相次ぐスクエニ製ソシャゲの終了。
2025年8月にFFブレイブエクスヴィアス、星ドラの二つのソシャゲがサービス終了しています。
この二つは2015年からサービスしているかなりの長期アプリでした。
さらにこれ以前にもかなりの数のアプリが終了しているんですね。

現在ドラクエだとウォーク、タクトの2種類しかありません。
そして上で触れたすれ違い通信を実装できそうなスマホ版の存在。
この動きを芽のないソシャゲを終了、整理してドラクエ9の注力していると取ることもできるわけです。
もちろん家庭用ゲーム機やその他ソシャゲへの人員になることも考えられますが、これらのノウハウを知った人材がドラクエ9に集結していると考えるとワクワクしますよね。
Switch2での可能性を考察
そんなスマホでのリメイクの可能性と同時によく話題に挙がるのがスイッチ、およびスイッチ2での開発。
携帯機にもなるハードというということで持ち運びからのすれ違い復活を期待してる人が多くいます。
ただ個人的にはスイッチの機能というよりは据え置き機の機能で代替するんじゃないかと考えています。
一例として同じスクエニ開発のブレイブリーデフォルトフライングフェアリーがあります。

こちらも元は3DSですれ違いによって町に住人が訪れ、復興していくという機能がありました。
このゲームがスイッチ2でリメイクされ、その際のシステムとして時間経過でランダムに住人が訪れる、というものに変更になったんです。
これによって厳密に言えばすれ違いの機能ではなくなったものの、当時の感覚を再現できるシステムを作ったんですね。
ドラクエ123がスイッチはもちろんPS5からXbox、PCでも遊べるようにドラクエ9も多方面での展開をしたいはず。
そうなるとスイッチの持ち運びに依存した機能ではなく、どのハードでも流用できるシステムの方が可能性は高いと考えました。
すれ違いできる街・スペース実装?
ただやはりドラクエ9と言えば不特定多数のプレイヤーに出会えるという点が魅力。
NPCだと気分が乗らない、という点を考慮して専用のゲーム内すれ違いスペースの実装もあり得るかなと考えています。

こちらはモンハンワイルズのマルチ用集会所。
この中には最大100人集まることができ、チャットなどでやり取りができます。
ドラクエ9もこういったMMO的要素を一部取り入れて、この中でのすれ違いを実装するんじゃないでしょうか。
たとえ一度に100人描写せずともとりあえず特定のロビーに入れば同じロビーにいる人とすれ違った扱いになる、という感じで。
スイッチ2のサイズやゲームを持ち運ぶという現在の需要を考えてもこの辺りが落としどころになりそうです。
原作者が語る意欲と可能性
これらの障壁がある中でファンがドラクエ9のリメイクに対して希望を持ち続けられる最大の光は、シリーズの生みの親である堀井雄二氏自身が、一貫して非常に強い意欲を示していることです。
この熱意が最も具体的かつ熱を帯びて語られたのが、発売10周年を記念して放送された特別番組。
この番組は堀井氏だけでなく、プロデューサーの市村龍太郎氏、ディレクターの藤澤仁氏、そして開発を担当したレベルファイブ社長の日野晃博氏といった、オリジナル版の中核を担ったクリエイターが一堂に会する場となっていたんです。
その中で堀井氏は「リメイクするなら何だろう?Switch?」と自ら議論の口火を切っていきました。(1:47:46頃)
その中で視聴者の9割がSwitchを望んでいると知ると、グラフィックの向上や遊びやすさにかなり前向きな態度を取ったんですね!
堀井「スイッチは相当綺麗になるよね」(1:49:36頃)
彼のこの一言がきっかけとなりその場は単なる思い出話から、具体的なリメイク内容の議論の場になっていきました。
特に注目すべきは堀井氏の熱意が、他の開発メンバーの情熱に再び火をつけた点。
開発を担当したレベルファイブの日野氏は、
「堀井さんに言われれば(開発する)」
と協力的な姿勢を明確にしさらに、
「うちにはSwitchのエンジンが揃ってる。(追加要素がなければ)そんなにかからないんじゃないか」
と開発の実現性にまで踏み込んだ発言をしました。
これに対し堀井氏も、
「装備とか凝ってたもんね。あれがちゃんと綺麗に見えたらすごい良いよね」
と応じ、追加シナリオやボツにした要素の復活といったリメイクならではの拡張にも意欲を見せています。
単なるリップサービスじゃない?
この一連のやり取りは単なるリップサービスとは違います。
堀井氏の「やりたい」という思いが開発会社のトップを前向きな言葉を引き出しました。
さらには具体的な開発期間や追加要素のプランニングといった、プロジェクトの根幹に関わる議論へと発展したのです。
最終的にプロデューサーの市村氏が、
「(リメイクに向けて)正式に話ができるように準備していきましょう」
と前向きな言葉で締めくくったことからもこの放送がリメイク実現へのきっかけになっていてもおかしくありません。
プロジェクトが正式に動いてるかどうかは不明ですが原作者の強いリーダーシップのもと、オリジナルチームが再結集し、これほどまでに前向きで具体的な議論を公の場で見せたという事実。
これは他のどんなリークより信憑性と期待が持てる要素なんですね。
堀井氏のこの情熱があればドラクエ9のリメイクは意外と秒読みなのかもしれません。
ドラクエ9のリメイクは近い将来実現する?
ここまでのドラクエ9のリメイクについての情報をまとめるとこんな感じです。
現時点では公式からの明確な発表はありませんが、ミリオンヒットのドラクエシリーズをこのまま放置するとは考えにくい所。
いつかリメイクされるのは確実だと思うので1・2の発売後に来るであろう発表を心待ちにしたいですね!