「レア社って今なにしてるの？潰れたの？」
ドンキー64、バンジョーとカズーイ、ゴールデンアイ…
昔の任天堂をよく遊んでいた人にはおなじみのレア社。
でも最近めっきりその名前を聞かなくなりました。
ただ別に潰れたわけじゃなく、現在も存在しています！
今回はそんなレア社の現在や任天堂との関係性についてまとめてみました。
解説ポイントまとめ
- マイクロソフトの子会社になったレア社
- 実はメインスタッフの多くが退社
- 任天堂との関係は悪くない
この辺りを解説。
今プレイできるレア社の最新作もあるのであの雰囲気を味わいたい人は要チェックです！
レア社は現在マイクロソフトの傘下
そんなレア社は現在マイクロロフトの傘下になっています。
あのXboxの開発会社でありWindowsのパソコンなどでも有名な巨大会社ですね。
Windows11は嫌だ…
そんな2社の関係は意外と古く、20年ほど前までさかのぼります。
2002年にマイクロソフトへ
レア社がマイクロソフトの傘下になったのは2002年の8月。
https://dengekionline.com/data/news/2002/9/24/785612d7cb928b7f453772435961759a.html
今から20年以上前の出来事です。
それまではご存じの通り任天堂の子会社でした。
これらがすべてそうですね。
ただ2002年に売却されたことでこのスタフォ以降日本でのソフト発売はありません。
これ以降はほぼすべてXboxでのソフト開発になっています。
これが一時期からぱったりレア社の名前を見なくなった大きな理由ですね。
http://www.gamegyokai.com/rank/xbox.htm
日本じゃXbox売れてないからね…
実はゲーム開発は継続中
ということで今もマイクロソフトの元でゲーム開発自体は続けています。
実はあのバンカズ続編も作ってたり。
アマゾンで買いましたが今や貴重なレアソフトです。
あと日本で有名なのはあつまれピニャータあたりでしょうか。
このソフトは結構色んな所で見た記憶があります。
ただマイクロソフトの子会社になってからは14タイトルほどしか開発していません。
任天堂時代の8年に8本作ってる実績を考えると20年で14本はちょっと遅め。
まあこれは最近のゲームの複雑さが原因とも言えますけどね。
メインスタッフが抜けた影響
あまりレア社の話を聞かなくなったのはスタッフが結構抜けたことも影響してます。
こんな感じで抜けたスタッフが別会社を設立してるので結構な数が抜けてます。
なので今現在のレア社があの当時の雰囲気を出すには難しい印象もありますね。
レア社最新作のEverwild。
めっちゃきれいだけどレア社感があるかと言われると…？
ちなみに抜けたメンバーが作ったユーカレイリーというゲームはかなりレア社っぽくなってます。
バンカズやドンキー64の雰囲気凄いですよね！
あと音楽も当時っぽい雰囲気なのはレア社黄金期の作曲家が直接作ってるからなんです。
デビットワイズの脱退が痛い
この作曲家の名前はデビットワイズという男性。
スーパードンキーコングからディディーコングレーシングまでBGM全般を作ってた凄い人。
レア社のレア社たる雰囲気を作っていた超重要人物、なんですが…
2009年に退社しています。
そこから自社を立ち上げて活動しており現在特にレア社との関係はありません。
この音楽を失ってしまったこともレア社っぽいゲームが作れなくなった要因なのかなと感じています。
レア社と任天堂が離れた理由
2002年にレア社が任天堂の子会社じゃなくなったのは先ほど話しました。
でもスパドンシリーズにゴールデンアイ、パーフェクトダークにディディーコングレーシング…
ミリオンヒット続出のレア社をなんで切ったんでしょうか？
その理由も実はハッキリ判明してるんです。
任天堂「レア社開発おっそい！！」
はい、開発の遅さです。
開発の遅さが大きな理由
これが理由だと言い切れるのは当時の任天堂自身のコメントがソース。
任天堂は株式売却の理由について、｢近年、レア社のソフト開発本数が減っていたことが大きな理由。ゲームキューブの立ち上げ時にもソフトが揃わなかった｣(任天堂 広報室)とコメントしている。
https://www.famitsu.com/game/news/1137201_1124.html
ハードのロンチソフトはその売れ行きを左右する超重要なもの。
これに遅れが出たとなっては任天堂としてはかなりマイナスです。
この問題真っただ中に発売されたゲームキューブの初日(9月14日)の同時発売ソフトは何と3本。
GCのローンチソフト
- ルイージマンション
- ウェーブレースブルストーム
- スーパーモンキーボール
その次が1か月以上経った10月26日にピクミン。
次はさらにそこから1か月近く相手11月15日にFIFAが発売と確かに全然間に合ってません。
ちなみにレア社最後の任天堂ソフトであるスターフォックスアドベンチャー。
この発売日は翌年の9月です。
もし同時発売予定だとしたら納期1年遅れなんですよね！
ここまで遅れるとさすがに任天堂が怒るのもわかるかも…
レア社と任天堂の仲は悪かった？
この開発の遅さについて両者間で色々揉めたのか仲が悪かった説も出ています。
それがわかるのがこのConker's Bad Fur Dayでの一幕。
2001年と任天堂が売却する寸前で発売されたソフトなんですがオープニングに注目。
コンカー(リスのキャラ)が任天堂のロゴをぶった切っております。
コンカー自体気性が荒いキャラなんですがこういうのを見ると不仲説も濃厚になっちゃいますよね。
権利関係が若干複雑に
そんなこんなで袂を分かった両者。
その影響で若干権利関係が複雑になっています。
基本的には分割管理で、
それぞれの権利関係
- 任天堂：ドンキー、ディディー系
- レア社：バンジョーとカズーイ、パーフェクトダーク、コンカーなど
こんな感じになっています。
なのでレア社が離れた後もディズニーやディクシーは任天堂に登場し続けたわけですね。
一方バンジョーとカズーイがXboxから出たのはこれが理由。
ちなみに2002年まではレア社作のキャラのディディーは任天堂ゲームに出にくかったんですよ。
スマブラやマリオカートなどでも出演ナシ。
マイクロソフトに移る際に権利関係をしっかりしたからここまで露出が増えるようになっています。
ここに関してはケガの功名というか子会社化で良かった所ですね。
マイクロソフトの範囲外では関係維持
ただ両者の関係は切れたわけではありません。
マイクロソフトが携帯機に手を出してないということでそちらでは開発を継続。
コチラは2005年発売のバンジョーパイロット。
なのでアドバンスやDSではずっと任天堂ソフトを作ったりしてました。
そしてスイッチ発売後にはスイッチオンラインでレア社ソフトが続々登場。
スーパードンキーコングはもちろんバンジョーとカズーイまで出ましたよね！
さらにさらにスマブラではキャラとして参戦も果たしました。
任天堂ファンは権利関係で無理なのわかってるのでかなり湧きましたよねぇ…
ということで現在の関係は割と良好。
今だマイクロソフト傘下なので積極的な仕事は無理ですが何らかのコラボはできそうです。
個人的には日本未発売のバンジョーやコンカーのゲームなんか遊べると嬉しいですね！
【まとめ】レア社の現在はマイクロソフト傘下の子会社だった！
解説ポイントまとめ
レア社の現在に至るまで
1982年：前身のUltimate Play The Game設立
1985年：レア社を設立
1994年：任天堂の子会社へ
2002年：マイクロソフトの子会社へ
- 理由はゲーム開発の遅さ
- 売却後も携帯機では任天堂のゲームも開発
ここまでをまとめるとこうなります。
レア社自体は中の人たちは抜けたりしてますが今でもしっかり存続しています。
レア社っぽいゲームがしたいなら上で紹介したユーカレイリーのPlaytonic Games追うといいかも。
なんか他のゲームもそれっぽいですしねｗ
任天堂時代のゲームに感謝しつつバンカズの新作にも期待していましょう！