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デスピサロのかわいそうな人生まとめ!人間形態~覚醒~復活まで

「デスピサロ悲しすぎるだろ…」

最近超遅ればせながらドラクエ4をクリアしました。

DQM3が4準拠のストーリーということでその予習を兼ねて。

そこで思ったんですがデスピサロの人生悲しすぎませんか…?

テリワンの1ボスのイメージしかなかったんでここまで紆余曲折あり恵まれないキャラだと思ってなかったんです。

「これはしっかり記憶に刻まねばなるまい!」

ということで彼の人生を最初から最後までまとめてみました!

解説ポイント

  • ロザリーとの出会いから人間への憎しみを持つように
  • 彼女の悲劇でその決意を確固たるものに
  • 最後は味方に裏切られて…

この辺りがポイント。

ドラクエにしてはめずらしい主人公と戦う明確な理由があるボス。

そんな彼の人生はかわいそうの一言でも言い表せないものでした…!

※DQM3のストーリー分も追記しました!

デスピサロのかわいそう?な人生【ピサロ時代~覚醒まで】

ということで彼のゲーム中で描かれてる人生をまとめていきます。

デスピサロの人生

  1. 魔王ランディオルと人間ミオレの元に生まれる(DQM3)
  2. ロザリーとデスピサロの出会い
  3. 人間への逆襲を実行
  4. ロザリーの死で怒りがピークに
  5. 父親、兄弟二人を討伐(DQM3)
  6. 進化の秘法で化け物へ
  7. 世界樹の花で復活

大体こんな感じの流れ。

ゲームはドラクエ4のDS版とDQM3をソースとしています。

ゲーム序盤から動きや心情がこんな細かく描かれるラスボスも珍しいですよね!

1、魔王ランディオルと人間ミオレの元に生まれる(DQM3)

その出生は魔王となるランディオル大帝と人間ミオレとのハーフ。

ランディオルはより強い子孫を生むために三兄弟全員を異なる母親としたんですね。

三兄弟の母親

  • 長男ディオロス⇒魔族×魔族
  • 次男ピサロ⇒魔族×人間
  • 三男リュノ⇒魔族×エルフ

人間界で母と一緒に暮らす中で友達エヴァンに魔族バレしちゃいます。

そのせいで家は人間に焼き討ちに…

このバレた経緯もさらわれたエヴァンを助けに行ったから、というのも悲しい所です。

母には「人間らしく生きて」と言われるものの死にゆく姿を見ることで父親への復讐を決意。

ミオレのセリフ
ミオレのセリフ

これがピサロの本質、DQM3での行動の動機になります。

哀れポイント

  • 人間の友達の裏切り⇒住まい焼き討ち
  • それでも母からは人間らしさを強制される

2、ロザリーとデスピサロの出会い

時系列的にその次はロザリーとデスピサロが出会う場面

子供から青年まで一気に成長するわけですね。

涙を流すとそれがルビーに変わるエルフの少女ロザリーを救うため人間を撃退するところからです。

ロザリーとデスピサロの出会い
ロザリーとデスピサロの出会い

このあたりはDQM3の冒頭でも描かれており、ドラクエ4ではこれ以降の話がメインになってきます。

ロザリーヒルに匿うということで仕掛けがないと2階へ行けない塔を建設。

ここにロザリーをスライム一匹と部下一体と一緒に秘匿しました。

ロザリー
塔とロザリー

これ以前から不信感はあったもののこの時期から急速に人間への怒りが大きくなったことも事実。

ここからロザリーヒルを飛び出して人間へ復讐する活動を始めるわけです。

ちなみにロザリーヒルの住人は人間ではないドワーフ。

人間じゃなければ見た目が似てても問題ないんですねw

同族には優しい一面を見せる

こんな経緯で人間を憎むようになったピサロ。

ただ同族の魔物やその他種族には優しい一面を見せていたようです。

話す動物
話せるようになった猫

村ではかなり慕われてる様子。

村の動物たちが話せるのも進化の秘法を分け与えてあげた結果なんです。

元々進化の秘法自体エスタークに使う大事なモノなのに…

という優しさが垣間見えるのも憎めないキャラになってるポイントですね。

哀れポイント

  • 村人、動物からはかなり慕われていた

3、人間への逆襲を実行

そして次の段階として人間への逆襲を実行に移していきます。

いわゆる色んな悪事を働くわけですが中でも勇者一行への行為が強烈。

勇者一行への行為

  • 勇者:住んでる村、住人を抹殺
  • マーニャ・ミネア:父親を部下に消させる
  • アリーナ:父含む城の住人を消し去る

こんな感じで。

人間の命なんて何とも思ってないことがうかがえますね。

ちなみに姉妹の父を消したのは彼が開発した進化の秘法を奪うため。

これを使うことで地獄の帝王ことエスタークを完全なる姿でよみがえらせることができるんです。

エスターク
エスターク

これが終盤までのデスピサロの行動の目的の軸となってます。

勇者の存在を恐れる描写も

自信を魔族の王と名乗る一方、伝説の勇者の復活もかなり気にしていました。

これは勇者への執拗な攻撃を見るとよくわかります。

デスピサロの狙い
デスピサロの狙い

冒頭の村焼き討ちはもちろん、各国から子供を誘拐して勇者になる前に消し去ってしまおうという作戦。

ちょっと効率悪いような気もしますが唯一の障害になりえる人物なので血眼になる気持ちもわかりますね。

新事実!悪行の数々は冤罪だった…?

ここまでがドラクエ4で描かれたシナリオ、なんですがDQM3で新事実が発覚。

勇者の村への攻撃は冤罪だったんです!

ピサロを名乗るディオロス
ピサロを名乗るディオロス

村へ偵察に行ったところ兄のディオロスがデスピサロを名乗り攻撃を仕掛けたわけです。

そのせいで住民は全滅。

最後地下室から出てきた勇者が村を去っていくピサロを見つけて勘違いする…

という話が付け加えられていました。

サントハイムの住民誘拐、マーニャ姉妹の父親殺害は否定されてませんが一つ罪が軽くなりましたね。

哀れポイント

  • 勇者の村を襲った濡れ衣を着せられる

4、ロザリーの死で怒りがピークに

そうした行動の一方でロザリーはこれらを良く思ってませんでした。

そんな最中人間にロザリーヒルから誘拐され、そして…

ロザリー死亡
ロザリー死亡

ルビーの涙を目当てに誘拐からの暴行で亡き者にしてしまったんですね!

この影響でデスピサロは完全にブチ切れ。

ロザリーはこと切れる瞬間に復讐を止めるように伝えてるんですがもう耳に入りません。

黄金の腕輪を使い完成された進化の秘法を自身に使用して覚醒状態へと変貌していきます。

実は裏切りの結末

…となったんですがこのロザリー襲撃は味方の裏切り。

裏切りのエビルプリースト
裏切りのエビルプリースト

エビルプリーストがデスピサロを怒りで我を忘れさせるようロザリーを狙ったわけです。

いやー…人間を憎み徹底的に滅亡させるために行動してきた結果が裏切りとは。

因果応報ではあるんですがここもデスピサロが哀れまれる要因の一つでしょう。

エビルプリーストのたくらみ
エビルプリーストのたくらみ

DQM3ではピサロを焚きつけて人間への憎悪を増幅させる描写も追加。

エビルプリーストの思い通りだったわけです。

哀れポイント

  • 必死に守ろうとしてきたロザリーの死
  • 味方の魔物からの裏切り

5、父親、兄弟二人を討伐(DQM3)

ここはDQM3だけで描かれたIFの話。

勇者一行に立ちはだかるラスボスとなる前に父親へ戦いを挑んでるんです。

覚醒ランディオル
覚醒ランディオル

そしてその直前には兄となるディオロスにも。

さらには母とともに新しい世界を作ろうとしている弟リュノまで…

リュノとの戦闘
リュノとの戦闘

母亡き今、数少ない肉親となる三人を自らの手で消すという結末でDQM3のストーリーは終わっています。

父と兄はまだしもリュノは割と好意的だっただけに悲しい所ですね…

ということでDQM3ではピサロは最初から天涯孤独ではなく、肉親がいたことが判明。

そして彼らを復讐や世界を守る為に討伐しなきゃいけなかった事情が明らかになったのでした。

6、進化の秘法で化け物へ

ということでドラクエ4本編ではその後、ロザリーの静止もきかず進化の秘法を使用。

エスタークとなったデスピサロ
エスタークとなったデスピサロ

我を忘れてエスタークのオレンジバージョンとなりますが勇者一行に撃破。

その後有名なデスピサロフォームで変身を続けますが結局倒されてしまいます。

覚醒デスピサロ
覚醒デスピサロ

好きな人と穏やかに暮らすことを望んでいただけなのに部下に裏切られ、思い人を失い、自我も失う。

この救いようがない人生こそデスピサロの特徴です。

他シリーズのボスは悪事の理由や根拠が特にないのでより際立って見えますね。

7、世界樹の花で復活

ここからはリメイク版の話。

世界樹に咲く花を使うことで死者を蘇らせることができるという情報を耳にします。

それを使ってデスピサロ戦の前にロザリーを復活。

ロザリー復活
ロザリー復活

今度はロザリーを引き連れてデスピサロ戦を迎えることでなんと自我を取り戻すんです!

自我を取り戻した後は裏切り者であるエビルプリーストしばきへ勇者一行ともども向かいます。

そのあと見られるEDではロザリーと一緒に肩を並べるデスピサロの姿が…

というのがリメイク版のハッピーエンドとなります。

一応最終的には報われてるんですね!

ロザリーヒルでは慕われぶりを見られる

デスピサロと一時的に和解した後はパーティに入れて同行できるようになります。

その状態でロザリーヒルへ行くと彼の慕われぶりが見られるんですよ。

スライムに慕われるピサロ
スライムに慕われるピサロ

特に多いのが「いかないで~」的なもの。

それを受けたデスピサロも複雑な心境を表すような表情をしています。

これを見るとデスピサロも本心では仲間たちと一緒に穏やかに暮らしたかったんでしょう。

でも人間がロザリーを追い詰めるから、我々の邪魔をするから消さないといけない。

こういった彼なりの使命感に駆られての行動だったことがわかります。

デスピサロが可愛いそう…は偽善?

ここまでのストーリーを見ると結構かわいそうな、報われない存在に見えます。

いやちょっとまてぃ!

よくよく考えると可愛そうと思うにはひどすぎる所業してませんか…?

そんなかわいそうと思わなくなるデスピサロの負の部分も併せて紹介していきます。

勇者一行周辺への残虐行為

まず思いつくのが上で触れた残虐行為の数々

命を奪うことを相当数、数百から数千行っています。

勇者の両親
勇者の両親

勇者の故郷の村人となると一気に数十人。

本人だけじゃなく部下を使った行為ともなると数え切れません。

これだけのことをすれば現代ならどの国でも死刑か終身刑。

罪滅ぼしも行っていないということでこれに同情する理由はあるんでしょうか…?

失われた人たちは帰ってこない

そしてこの人たちは永遠に帰ってこないということもポイント。

エビルプリーストを倒したとしても命が復活するわけじゃありません。

デスピサロがどういう行動を取ろうともう帰ってこないんですね。

ミネアとバルザック
ミネアとバルザック

特に気の毒なのがマーニャミネア姉妹の父親。

ゲーム中ではバルザックを倒すまでずっとその復讐に燃えており、かなりのうらみがあったことが分かります。

彼女らの思いはどうなる?と考えるとデスピサロを許す気にはなれないんですよね。

※追記:冤罪発覚による鬼畜さ減少

…というのがDQM3発売までの正シナリオ。

ところが上で触れたように勇者の村を襲ったのは兄ディオロスだということが判明しました。

一応勇者を何とかしようと偵察に行ったことは事実ですが手は下していません。

勇者の村を訪れるピサロ一行
勇者の村を訪れるピサロ一行

性格的に話し合いで解決する気はなさそうですが…

とにかく村人を襲ったのは完全に冤罪ということはわかりましたね。

ただマーニャミネア姉妹の父殺害、その他部下を使っての行為は特に説明されず。

これらが本人の手によるものなら残虐行為をしたことに変わりはありません。

反省を一切していない

そして当の本人は反省の色を一切見せていないことも。

仲間になった後ロザリーヒルに行き会話することで心境を知ることができます。

デスピサロの態度
デスピサロの態度

はい、全く反省してないんですね。

以前よりかは人間に理解を示すようになったものの根本は変わってない様子。

この発言を勇者やその一行が聞いたらどう思うか…

こういった態度も同情を買えない理由になってるわけです。

【まとめ】デスピサロが同情を買うのは完全悪じゃないから

ポイント

ゲーム中の人生

  1. 魔王ランディオルと人間ミオレの元に生まれる(DQM3)
  2. ロザリーとデスピサロの出会い
  3. 人間への逆襲を実行
  4. ロザリーの死で怒りがピークに
  5. 父親、兄弟二人を討伐(DQM3)
  6. 進化の秘法で化け物へ
  7. 世界樹の花で復活

かわいそうなポイント

  1. 恋人や村人には慕われてる
  2. 最初に危害を加えたのは人間
  3. 部下に裏切られて恋人も失う

ここまでをまとめるとこうなります。

一見かわいそうな感じに見えますが悪いことしまくって反省してないのも事実。

結局この人間VS魔物の争い自体どっちが悪いのか?ってことに行きつくと思うんですよ。

ドラクエでは人間が正義みたいに描かれますが実際はそんなことないのかも…

デスピサロ反省場面
デスピサロ反省?場面

ということをこのピサロの人生を追っていて感じました。

ドラクエ4本編では青年時代を、その裏側の真実はDQM3が。

一度やられた後のIFの話はPS版以降のリメイクで知ることができます。

全て知りたい人はそれぞれ買ってやってみてくださいね!

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